疫学・予防医学
衛生学は、日本医学会の部会の中で最も古い歴史を持ち、健康増進や疾病の発症予防、疾病の重症化予防などが担当領域です。公衆衛生学は、衛生学と同様に集団の予防医学を扱いますが、共同社会における組織的な取り組みに重点を置いて、全ての人々が平等に健康を享受する社会を目指しています。疫学・予防医学では、衛生学および公衆衛生学の基本理念をもって、広範囲な分野から重要課題を取り上げ、疫学研究の手法を用いて、研究に必要なデータの収集および分析を行い、自主的に研究計画が立案・実行できる研究者を育成しています。
教育目標
人の健康に影響する種々の要因を分析し、その中から利する要因と害する要因を特定し、前者を増強し、後者を減弱させるための対策とその評価の方法を修得する。
到達目標
- 人を対象とした大規模調査の方法を修得する。
- 臨床データ等の比較的小規模なデータにおけるバイアスの制御方法を修得する。
- 生データの取扱いから集計、統計解析、結果の解釈、論文執筆の技術を修得する。
- 医学データの評価に必要な統計学の理論と手法を修得する。
- 科学的根拠に基づく保健医療を実施するための方法を修得する。
主な研究課題
- 疫学を用いた病因解明
- 予防法および治療法の有効性の評価
- 生活習慣病の予防対策
- 心血管代謝疾患予防の疫学的アプローチ
- 骨粗鬆症予防の疫学的アプローチ
- 感染症予防の疫学的アプローチ
現在の研究テーマ
研究業績