- HOME
- 学部・大学院
- リハビリテーション学部
- 先進医療
先進医療
領域概要
リハビリテーションが対象となる疾患は多岐に渡り、その役割は障害の回復に留まらず、疾病予防やQOL(生活の質)改善の観点からも期待されています。基礎研究と臨床研究を融合し、他職種と協働しながら先進的リハビリテーションを展開できるように、研究・教育に取り組んでいます。
がんのリハビリテーションでは、身体・精神機能、QOLなどの多面的かつ先進機器による評価を行い、科学的根拠に基づいたプログラム開発を行っています。
脳卒中のリハビリテーションでは、詳細な評価に基づく運動障害の病態解明、ロボットやニューロモデュレーションを取り入れた新たな治療の効果検証を行っています。
物理療法分野では、最新の機器を取り入れた新たな理学療法プログラムの開発に取り組み、推奨とされる運動プログラムが実施できない対象者に対して、物理療法によって運動がもたらす予防・改善効果を享受できることを目指しています。
(写真は評価や介入の様子)
最新機器を用いた検査結果に基づき、効果的なプログラムの提供や、新たな治療戦略の開発を行っています。
【脳卒中のリハビリテーション】
(写真は歩行障害の問題点を抽出している)
片麻痺歩行の運動障害の病態は多様であるため、治療効果に直結する問題はどこにあるのかを解明しています。近年は新たな治療方略を開発するために、AIにより注目するべき特徴量を抽出しています。
【物理療法】
(写真は神経筋電気刺激の効果検証)
強制的に筋収縮を誘発する神経筋電気刺激は、自身で運動することができない低体力者や急性期の患者の運動の代替的手段として期待されています。神経筋電気刺激がもたらす効果の可能性を基礎研究で明らかにするとともに、臨床でもその効果を検証して実用化しています。
教員の研究テーマ
教授 中野 治郎:動物実験による新がんリハビリテーションの開発
教授 野村 卓夫:糖尿病の理学療法
准教授 宮本 俊朗:内部障害患者に対する予防・治療的理学療法プログラムの構築
助教 脇田 正徳:脳卒中片麻痺の歩行分析、トレーニング方法の開発
助教 森 公彦:AIを利用した片麻痺歩行再建
助教 福島 卓矢:がん患者に対する運動・栄養療法の効果、周術期介入の効果
主な業績抜粋
・Nakano J, Fukushima T, Tanaka T, Fu JB, Morishita S. Physical function predicts mortality in patients with cancer: a systematic review and meta-analysis of observational studies (身体機能はがん患者の死亡率を予測する:システマティックレビューとメタアナリシス). Support Care Cancer. 2021 Oct;29(10):5623-5634.
・Miyamoto T, Nagao A, Okumura N, Hosaka M. Effect of post-diagnosis physical activity on breast cancer recurrence: A systematic review and meta-analysis(診断後の身体活動が乳がん再発に及ぼす影響:システマティックレビューとメタアナリシス). Curr Oncol Rep. (In Press).
・Miyamoto T, Shimizu Y, Matsuo Y, Otaru T, Kanzawa Y, Miyamae N, Yamada E, Katsuno T. Effects of exercise intensity and duration on a myokine, secreted protein acidic and rich in cysteine(運動強度と時間がマイオカインのsecreted protein acidic and rich in cysteineに与える影響). Eur J Sport Sci. 2021 Aug 1;1-10. doi: 10.1080/17461391.2021.1953152.
・Miyamoto T, Iwakura T, Matsuoka N, Iwamoto M, Takenaka M, Akamatsu Y, Moritani T. Impact of prolonged neuromuscular electrical stimulation on metabolic profile and cognition-related blood parameters in type 2 diabetes: A randomized controlled cross-over trial(神経筋電気刺激が2型糖尿病患者の代謝プロフィールと認知症関連血液パラメーターに及ぼす影響:ランダム化クロスオーバー比較試験). Diabetes Res Clin Pract. 2018 Aug;142:37-45.
・Chujo Y, Mori K, Kitawaki T, Wakida M, Noda T, Hase K. How to Decide the Number of Gait Cycles in Different Low-Pass Filters to Extract Motor Modules by Non-negative Matrix Factorization During Walking in Chronic Post-stroke Patients(慢性期脳卒中患者における非負値行列因子分析での運動モジュール抽出のためのローパスフィルターの違いによる歩行周期数の決定法). Front Hum Neurosci. 2022 Apr 6;16:803542.
SHARE