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研究情報を更新しました
山縣助教の論文が国際学術誌「Medicine & Science in Sports & Exercise」に受理されました
Sex differences in ambulatory biomechanics: a meta-analysis providing a mechanistic insight into knee osteoarthritis (歩行バイオメカニクスにおける性差:変形性膝関節症のメカニズムに関するメタ分析)
Medicine & Science in Sports & Exercise
Yamagata M, Kimura T, Chang AH, Iijima H.
研究の概要
変形性膝関節症の罹患率は女性において高く、女性特有の歩容やそれによる力学特性が影響していると考えられています。しかし、歩行における力学特性の性差は明らかになっていませんでした。そこで本研究の目的は、(1)変形性膝関節症患者と健常高齢者における歩行力学の性差を特定すること、(2)男性と女性それぞれにおいて健常高齢者と変形性膝関節症の違いを明らかにすることとしました。
5つの電子データベースを利用して変形性膝関節症患者や健常高齢者の膝関節の生体力学について報告した研究を検索した結果、18個の研究(変形性膝関節症患者の男性308人および女性383人、健常高齢者の男性740人および女性995人)が抽出されました。メタ分析の結果、変形性膝関節症患者の女性は、男性と比較して、外部膝関節内反モーメントと内反角度モーメントが低下していた一方、健康な女性は、男性と比較して、膝関節屈曲モーメントが低下していることが明らかになりました。
本研究は、変形性膝関節症の発症に関連する歩行力学の性差に着目した最初の研究です。力学特性に性差を認めたことから、女性特有の力学特性が変形性膝関節症の高い罹患率に関連している可能性があります。一方で、現在エビデンスの質が低いため、正確な結論を導き出すためにはさらなる研究が必要になります。
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