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手の機能(人工筋肉、義手、手外科)
領域概要
手は第2の脳と呼ばれるほど、繊細で高度な動きをする臓器です。そのため手のリハビリテーションには高度な知識と技術が必要とされ非常に大きな重責を担っています。作業療法学科では、義手の研究に加え、手の機能改善をより効果的にするための手の解剖学・運動学的解析や人工筋などの工学的手法を取り入れた新しい装具の開発に取り組んでいます。
(人工筋装具を装着した手指の可動域練習)
他大学、企業と共同して開発した人工筋肉を装具に応用し、装具の安全性や治療効果の検証を行っています。
【手のリハビリテーションプログラムの開発】
(手術後の手の可動域練習)
附属病院や他施設で手の受傷後のリハビリテーションプログラムや評価方法の開発、効果検討などを行っています。
【手の運動学・解剖学的検討】
(超音波診断装置での小指の腱の動態を調査)
効果的な手のリハビリテーション方法を開発するために、超音波診断装置・表面筋電図・三次元動作解析装置を用いて、手の運動学・解剖学的な検討をおこなっています。
教員の研究テーマ
教授 福井 信佳:上肢切断者に対する義手の製作・分析
講師 中山 淳:マッキベン型人工筋を用いた新たな装具の開発と臨床応用、手関節の運動解析
助教 蓬莱谷 耕士:手の運動学・解剖学的検討、スプリントの効果検証、手と日常生活動作障害の関連性
主な業績抜粋
・中山淳、砂川耕作、福井信佳:人工筋型筋電装具における上肢機能の習熟度及び把持力の特性と習熟前後における義肢装具主観的満足度に関する検討. 保健医療学学会誌. 2024; 15(2): 100-108.
・Jun Nakayama, Nobuyoshi Fukui, Kosaku Sunagawa, Kazunori Ogawa, Hisao Oka, Kakuro Denno: Examination of the traction effect in an artificial muscle-type dynamic traction orthosis using computed tomography. 2023: Vol 47 Issue 5 October. Doi: 10.1097/PXR.0000000000000298
・蓬莱谷耕士, 小栗山絵美, 遠近太郎, 大島正義, 植田直樹. 小指運動時における固有小指伸筋腱の滑走の検討—超音波診断装置を用いて—. 日本ハンドセラピィ学会誌. 2020; 12(5): 239-242.
・蓬莱谷耕士, 越後歩, 大森みかよ, 茶木正樹, 畑中康志, 阿部薫. 手外科疾患におけるA_D_L_評価表の開発-第1報--食事評価試案の妥当性および信頼性の検証-. 日本ハンドセラピィ学会誌. 2020; 12(4): 203-209.
・福井信佳, 谷合義旦, 永井栄一, 夏梅隆至, 松下卓也, 川村 慶, 西野誠一, 松本成将, 平林伸治. 骨格構造型能動上腕義手の製作と使用経験. 日本義肢装具学会誌. 2019; 35(1): 69-73.
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