3つのポリシー
アドミッション・ポリシー
求める学生像
医学・医療の進歩と質の向上に努め、豊かな感性と教養があり、生涯にわたり国際社会や地域社会に貢献できる医師を育成するため、次のような人材を求めています。
- 高い倫理性と豊かな人間性を有する人
- 医学・医療の進歩に貢献する熱意を有する人
- 協調性を備え、高いコミュニケーション能力を有する人
- 課題を発掘する好奇心や探究心を有する人
- 自己啓発・自己学習を継続する意欲を有する人
本学入学までに求める学習成果
入学する学生には、高等学校等における教育課程により習得した基礎学力を、分析力や俯瞰力により高度な学びへと展開できるように、次のような能力を求めます。
- 生命科学・医学を学ぶための高校卒業レベルの学力
- 論理的思考力などの総合的学習能力
- 多様な人々と協調、協力して物事を成し遂げるためのコミュニケーション能力
- 国際社会においても活躍できる基礎となる語学能力
入学者選抜の基本方針
医学・生命科学に深い関心を持ち、真摯な姿勢、強い熱意を持って真理を探究し、国際社会や地域社会で活躍できる医療人としての資質・適性を持つ人材を見極めるために、学力試験のみならず、小論文試験・面接試験を課し、総合的な判定に基づき、入学者を選抜します。
個別学力試験を課し、医学を学ぶ上で必要な思考力や表現力を有するかを評価します。さらに面接試験でコミュニケーション能力、学問・研究に対する熱意や積極性、倫理観等について評価します。それらの結果に調査書を加えて総合的に評価します。
2 大学入学共通テスト利用選抜試験(前期・後期)
個別学力試験に代わって、大学入学共通テストにより高等学校卒業レベルの基礎学力を有するかを評価します。さらに面接試験でコミュニケーション能力、学問・研究に対する熱意や積極性、倫理観等について評価します。それらの結果に調査書を加えて総合的に評価します。
3 大学入学共通テスト・一般選抜試験併用試験
大学入学共通テストで測る基礎学力と、個別学力試験で測る高い思考力や表現力をバランスよく兼ね備え、医学を学ぶ基盤となる科目への理解度を評価します。さらに面接試験でコミュニケーション能力、学問・研究に対する熱意や積極性、倫理観等について評価します。それらの結果に調査書を加えて総合的に評価します。
4 特色選抜試験
多様な背景を持つ人の特性を評価します。 高い英語能力を持ち、グローバル社会で医学・医療の進歩において中核的役割を果たす自覚を評価する英語型、国際バカロレアのディプロマ・プログラムにおいて優秀な成績を修め、多様な社会で活躍する能力を評価する国際型、科学オリンピック等に参加し、医学や生命現象に対する探究心と独創性を評価する科学型の3種類があります。
いずれの型も適性能力試験で課題解決能力や応用力を、また小論文で論理的思考力や表現力をそれぞれ評価します。面接試験では、調査書、推薦書、志望理由書及び活動報告書を参考に、本学への入学意志や高等学校等での取り組みを総合的に評価します。
5 特別枠学校推薦型選抜試験(専願制)
本学の建学の精神および特別枠の趣旨に賛同し、所定の基準を満たす者を対象に、適性能力試験で課題解決能力や応用力を、また小論文で論理的思考力と表現力をそれぞれ評価します。面接試験では、調査書、推薦書及び志望理由書を参考に、本学への入学に対する強い意志や特別枠に対する理解・意欲、高等学校等での取り組みを総合的に評価します。
6 一般枠学校推薦型選抜試験(併願制)
本学の建学の精神に賛同し、所定の基準を満たす者を対象に、適性能力試験で課題解決能力や応用力を、また小論文で論理的思考力と表現力をそれぞれ評価します。面接試験では、調査書、推薦書及び志望理由書を参考に、医師を目指す意志や意欲及び資質、高等学校等での取り組みを総合的に評価します。
7 一般選抜試験(地域枠)
地域医療に従事しようとする意欲溢れる学生を選抜することを目的とし、一般選抜試験(前期)で選抜します。指定の地域で医療に携わる熱意を一般選抜試験(前期)の方針に加えて、総合的に評価します。
カリキュラム・ポリシー
関西医科大学医学部は、卒業の認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)に基づき、個々の学生が水準以上の知識と技術を身につけて、慈しみ・めぐみ・愛を心の規範として豊かな人間性を有し医療と福祉に貢献できる良医を育成するため、学生が修得しなければならない以下の教育課程を編成します。
医療プロフェッショナリズムの実践
1~2学年および4学年の「医療プロフェッショナリズムの実践」では、医療人としての人間性、プロフェッショナリズム・倫理観、多職種連携の基礎を修得する。
準備教育と基礎医学の水平・垂直統合型コース
1~2学年の「生体の構造と機能」、1,3学年の「理工学からみた医療・医学」、1学年の「健康科学」、1学年の「ITからみた医療・医学」、2学年の「病因と病態」、「感染と生体防御」では、幅広い教養、医学的知識、科学的思考・問題解決能力を修得する。
1~2学年および4学年の「人間と社会」では、幅広い教養、コミュニケーション能力を修得する。また、4・5学年では「社会医学」を学び、医学的知識、科学的思考・問題解決能力に加えて、保健・医療・福祉を理解していく。
1~4学年の「医学英語」では、国際的視野を持ち国際的に貢献できる幅広い教養を修得する。
1学年の「リベラルアーツセミナー」では、医学的知識の基礎、幅広い教養を修得する。
臓器別系統別コース
3~4学年の「臓器別系統別コース」では、1−2学年の学びをもとに医学的知識・技能、科学的思考・問題解決能力を修得する。
科学的思考・問題解決の実践
1~4学年の「LPBL」では、プロフェッショナリズム・倫理観、医学的知識、問題解決能力を修得する。
1~3学年の「リサーチマインドの実践」では、教養・基礎・臨床医学的知識が実際の研究室、医療現場等でどのように活用・実践されているかを自らが体験し、自主的に学ぶことにより科学的思考・問題解決能力を修得する。
臨床実習
1~4学年の「臨床実習入門」では、医療人としての人間性、プロフェッショナリズム・倫理観、患者中心・共感の姿勢、地域医療に貢献する姿勢を修得する。4学年には、共用試験CBT、臨床実習前OSCEを受験する。この試験に合格し、4学年の進級要件を満たせば、「クリニカル・クラークシップ」を開始する。
4~6学年の「クリニカル・クラークシップ」では、附属病院、国内外の関連病院で初期臨床研修につながる診療参加型臨床実習を実施していく。「クリニカル・クラークシップ」はこれまでの学びの集大成であり、全てのディプロマ・ポリシーを総合的に修得する。クリニカル・クラークシップ終了後、臨床実習後OSCEや卒業試験でこれまでの学習が総合的に評価される。
ディプロマ・ポリシー
各学年での講義、及び実習等における試験と総合(卒業)試験に合格のうえ「履修修了認定に 関する細則」に定める進級要件を満たし、建学の精神、教育の理念に則り、以下の教育目標を全 て満たしたと認められる学生に学位を授与します。
1. 医療人としての人間性
(1)慈しみ・めぐみ・愛を心の規範として豊かな人間性を身につける。
2. プロフェッショナリズム・倫理観
(1)医師としての職責を自覚し、倫理観・使命感・責任感を涵養し、省察的態度をもって行動ができる。
(2)法令や社会的規範を遵守し、責任ある社会人として行動ができる。
3. コミュニケーション能力
(1)コミュニケーション能力を持ち、患者・家族・同僚と良好な人間関係を築くことができる。
4. 患者中心・共感の姿勢
(1)共感的姿勢を持ち、患者の立場になって行動する態度を身につける。
5. 医学的知識・技能
(1)国際的・社会的に貢献できる幅広い教養、特定分野にとらわれない医学的知識を修得する。
(2)根拠に基づいた医療を基盤とする臨床推論を実践できる。
(3)良質で安全な医療に立脚した基本的診療能力・技能を修得する。
6. 科学的思考・問題解決能力
(1)科学的な観察力・思考力・表現力を身につけ、自ら問題を解決することができる。
7. 自己主導型学習・生涯学習
(1)自己主導型学習を実践し、向上心を持ち生涯にわたり学習を継続する姿勢を身につける。
8. 多職種連携
(1)リーダーシップを発揮し、多職種連携による医療・研究を実践できる。
9. 国際的視野・地域医療
(1)国際的視野を持ち、医療人として国際社会に貢献できる。
(2)地域における保健・医療・福祉を理解し、医療人として地域社会に貢献できる。
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