- HOME
- 学部・大学院
- リハビリテーション学部
- 研究情報を更新しました
研究情報を更新しました
中山昇平研究員の論文が国際学術誌「Journal of Medical Ultrasonics」に受理されました
Echo intensity of the superficial part of the medial infrapatellar fat pad and medial meniscal extrusion are associated with knee symptoms in community-dwelling older adults
(地域在住高齢者における内側表層の膝蓋下脂肪体のエコー輝度と内側半月板突出は膝関節症状と関連する)
Journal of Medical Ultrasonics
Nakayama S, Fukumoto Y, Taniguchi M, Asai T, Wakida M, Miki E, Nakao S, Fukushima T, Kouda K, Ikezoe T
研究の概要:
膝蓋下脂肪体(infrapatellar fat pad : IFP)の変性は膝関節症状と関連することが知られていますが、その変性の評価には主にMRIが用いられていることから、より簡便な評価方法の確立が望まれていました。
そこで本研究では,地域在住高齢者163名を対象に、安価で簡便な超音波画像装置のエコー輝度(白さの度合い)にてIFPの変性を評価し,膝関節症状との関連を調べることを目的としました。
超音波画像装置を用い、IFPの6か所(中央・内側・外側の表層および深層)の輝度と、骨棘および内側半月板突出の有無を評価しました。
結果、膝関節症状がある者(74名)は膝関節症状がない者(89名)と比べ、内側表層のIFPのエコー輝度が高く、また内側半月板突出を示す割合が大きいという結果が得られました。
このことから、超音波画像装置を用いることにより、膝症状の原因のひとつとなるIFPの変性を迅速に評価できることが示されました。
なお本研究は、リハビリテーション学部が主催する「高齢者こころとからだの健康チェック」から得られた学術知見となります。
SHARE