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学部・大学院

基礎看護学領域

臆することなく人に「触れる」ことを重んじる

■領域概要

 基礎看護学領域は、看護学を学ぶ上での土台となる「礎(いしずえ)」を構成する部分を専門としています。具体的には、看護という営みそのものや、そこで生じる豊かな現象や関係等を論理的に体系化し、理論として言語的に説明すること。そして、看護ケアが対象となる人にとっていかに貢献し得るかを、医学の知見をも交えつつ、研究を通じて看護技術の根拠(エビデンス)を創発することが挙げられます。

 しかし、単に個々の理論や技術が成立することをめざすだけでは、看護としては充分とは言えません。真に安寧や回復をもたらす看護実践とするためには、相手に関心をもって接近し、実際に「触れる」ことこそが大事です。私たちは、ケアの受け手となる方々と心を通い合わせることや、直にふれあうことでしか成し得ない看護の本質を常に念頭において、教育研究に取り組んでいます。

教員による学問のミニ講義

基礎看護学領域 山本 加奈子教授による学問のミニ講義です。
災害被災地での看護支援活動や、国際保健についてもご紹介しています。
ぜひ、ご覧ください。

山本加奈子教授

 いかに楽しく、より効果的に看護を学べるかを、常に考え、試行錯誤しながら日々の授業を組み立てています。その中でも、臨床でよく遭遇する場面、あるいは、なかなか遭遇できないが対応できることが必須になるような場面を再現し、患者さんの観察や必要なケアを提供していくシミュレーション教育には特に力をいれています。学生さんの「わかった!」「できる!」という成功体験を積み上げ、患者さんから信頼される一人前の看護師になれるようサポートしていきたいと思います。また、看護の奥深さや看護の魅力も伝えられる教育を心かけていきます。

平原幸恵教授

現在、私たちを取り巻く環境は目まぐるしく変化し、少子高齢化社会へ直面しています。今まさにチーム医療の重要性が再認識され、効率的、効果的医療提供体制を構築する改革が急務となっています。その中で、幅広い教養と最新技術への応用に対応できる専門的知識・技術を備えた看護師の育成が、持続可能な社会を作るための鍵となることを確信しています。生命の根幹である人体の構造と機能、またそれらの最新研究に触れ、基礎医学と看護学の架け橋となる研究にご興味のある方、是非一緒に学び探究していきましょう。

*詳細は、researchmapをご覧ください。

鮫島輝美教授

 専門は、理論看護学と社会心理学(グループ・ダイナミックス)です。研究テーマは、「病や障害をかかえても、住みたいところで住みたいように過ごすための公的支援の在り方」について考えています。研究スタイルとしては、フィールドを中心としたアクションリサーチです。
これまで取り組んできたのは、コミュニティの互助組織運営、認知症の在宅介護支援、母乳育児を基盤とした育児支援、病院内の遊びボランティア活動、独居高齢者への訪問による対話ボランティア活動、主体的学習者の育成、要支援学生の学習サポートなど多岐にわたります。現在は、医療的ケア児の保育問題や看護教育におけるAR/VR教材の開発などに取り組んでいます。日本における社会構成主義の普及や「地元創成看護学」における理論整備にもチャレンジ中です。

*詳細は、researchmapをご覧ください。

 

山下裕紀准教授

 私は今、communion(コミュニオン、交感)という看護の新しい概念について研究をしています。この研究の始まりは、ある患者と看護学生との「あうん」のやりとりに居合わせたことがきっかけでした。病み苦悩する人間に看護ができることはなにか、それを言語化できるか、挑戦しています。
*研究内容は、こちらでもご紹介しております。
*詳細は、researchmapをご覧ください。
 

高島真美講師

 看護師には、ジェネラリスト、認定看護師・専門看護師などのスペシャリスト、管理者、教育者、研究者などさまざまなキャリアの選択肢があります。基礎看護学領域は、これらすべての看護師のキャリアの基盤となる領域であり、いわば看護の体幹トレーニングです。体幹トレーニングは基礎体力を向上し、良い姿勢を保持し、けがをしにくい身体をつくることができるといわれています。自身の看護の体幹を鍛え、良い看護を提供できる土台をつくり、しなやかに挫折しにくいキャリアを描く準備にむけて基礎看護学をともに学びましょう。

中西愛助教

 昨今、世界情勢や国内外の災害など看護が必要とされる場面が多くあります。周囲や人に関心を持ち看護の必要性を考え、自ら行動できる看護師が増々求められていると感じています。自分の周りだけではなく、広く興味を持ちながら一緒に楽しく看護を学んでいきましょう。
また、研究は発達障害の看護師について行っています。看護師の業務は多岐にわたり、高度で複雑な知識や技術が求められる場面も多くあります。多様性が認められ、看護を志した人誰もが看護師になり就業できる環境の構築を目指しています。

連絡先

■看護学部
〒573-1004 枚方市新町2-2-2
関西医科大学 看護学部
TEL 072-804-0101(代表)


■看護学研究科
〒573-1004 大阪府枚方市新町2-2-2
関西医科大学 大学院 看護学研究科
TEL 072-804-0205、072-804-0207(事務室直通)
E-mail nursing@hirakata.kmu.ac.jp (事務室代表)

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