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研究情報を更新しました
加藤教授の共著論文が国際学術誌「International Journal of Developmental Disabilities」に掲載されました。
A scoping review of adapted physical activity interventions for children and youth with disabilities using international classification of functioning, disability and health: children and youth version as a reference. (ICY-CYを指標とした、障害がある子どもと若者のためのアダプテッド・フィジカル・アクティビティーに関するスコーピングレビュー)
International Journal of Developmental Disabilities
An M, Tanaka R, Hirota N, Sasai T, Takahashi H, Ogawa Y, Horai S, Inoue M, Rakwal R, Kato T.
研究の概要
アダプテッド・フィジカル・アクティビティー(APA)は、様々なスポーツのルールや用具、技術などを、それぞれの人の身体や発達レベルに合わせて行う身体活動です。
その対象は障害がある人のみでなく、子ども、高齢者、妊婦など一般的なルールや使用道具などで行うことが難しい人です。英語圏では1970年代から、障害者の体育・スポーツをAPAとすることが多く、障害者という言葉を用いない傾向にあります。APAの歴史は長いものの、障害がある子どもや若者を対象とした研究は少ないのが現状です。
私たちは、スコーピングレビュー(入手可能な研究文献の総数や範囲についての目安を把握するための初期評価であり、研究エビデンスの内容と規模を特定することを目指しし過去に実施された研究を検証し、そのデータや論拠をまとめる研究)により、APAの対象となった5-18歳の対象児・者の特徴やプログラム、治療成果を叙述的にまとめました。
その結果 1987-2020年の間に発表されたAPAの介入研究は35件であり、対象は自閉スペクトラム症が42.9%ともっとも高い割合でした。実施されたスポーツプログラムは非常に多様であり、効果的であることが報告されていました。また、治療成果の判定は、48%が身体機能、52%が活動・参加に焦点をあてたものでした。
本研究により、障害がある子どもや若者に対するAPAの理解と促進が期待できます。
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