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学部・大学院

研究情報を更新しました

池添教授の共著論文が国際学術誌「Arthritis Care & Research」に受理されました

Association of muscle quantity and quality with knee extension strength in knee osteoarthritis: the Nagahama study
(変形性膝関節症患者の筋量および筋質が膝伸展筋力に及ぼす影響~変形性膝関節症の重症度による違い~


Arthritis Care & Research

Okada S, Taniguchi M, Ikezoe T, Tsuboyama T, Ito H, Matsuda S, Matsuda F, Ichihashi N.


研究の概要:

膝伸展筋力の低下は変形性膝関節症(膝OA)患者の代表的な機能障害の一つです。筋力低下には筋萎縮(筋量の減少)と筋質低下(筋内脂肪や結合組織などの非収縮組織の増加)の両方が関連するといわれていますが、これらが膝OA患者の膝伸展筋力の低下と関連するか、また膝OAの発症・進行によって筋量と筋質が及ぼす影響度に違いが生じているかは明らかではありませんでした。そこで、ながはまコホート研究に参加した高齢者1525名を対象とし、生体電気インピーダンス法で評価された下肢の筋量と筋質(細胞内外液比)が膝伸展筋力発揮に及ぼす影響を検証し、その影響度が膝OAの重症度によって異なるかを調査しました。分析の結果、筋質は筋量とともに膝伸展筋力に影響しており、筋質の影響度は健常高齢者に比べて膝OA患者で高くなっていました。さらに、この特徴は膝OAの早期から認められることも明らかになりました。本研究の結果より、膝OA患者の下肢の筋機能には、筋量のみならず筋質も重要な要素であることが示されました。

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