理事長メッセージ
理事長 山下 敏夫
本学は昭和3年に創設され、本年で創立96周年を迎える伝統ある医科大学です。今日まで建学の精神「慈仁心鏡」に則り人間性豊かな良医の育成を行ってまいりました。
平成25年には淀川と天野川に囲まれた緑豊かで広大なスペースに、最新、最強の教育・研究設備を持つ医学部新学舎がオープンしました。これにより「全学年が学ぶキャンパス」、「全ての研究施設」、「附属病院」が同一場所に揃い、「医科大学としての真の学園」が誕生しました。さらに令和4年1月には、高さ115mに達する関医タワーを竣工し、留学生宿舎やホスピタルホテルを兼ね備えた複合施設としてだけではなく、枚方のランドマークとしても、学生、患者さん、枚方市民に親しまれています。
また、平成30年4月に看護学部と大学院看護学研究科を枚方キャンパスに同時開設し、さらに令和3年4月にリハビリテーション学部理学療法学科と作業療法学科を牧野キャンパスに開設し、本学は医療系複合大学としての新たな歩みをはじめました。
この優れた環境のもとで、令和4年4月には、教育・研究の国際化を総合的に強化するため、国際化推進センターを設置しました。加えて、教育・研究のトピックスが、関西医大光免疫医学研究所の開所です。光免疫療法は第5のがん治療法として特に近年大きな期待が寄せられており、この治療法の日本での研究拠点が本研究所となります。これらの施設によって、本学の教育・研究は更なる進化を遂げることになると期待しています。
診療面では本学の本院である附属病院は開院19年目で、常に斬新性と高機能性を維持している特定機能病院です。第1の分院である総合医療センターには平成28年に新本館が、平成30年にホスピタルガーデンが完成しました。さらに香里病院は地域に密着した病院として定着し、また、くずは病院は回復期リハビリテーションに強みを持っています。その他に予防医療が主体の天満橋総合クリニックがあります。本学はこれらの附属4病院と1クリニックで大阪北東部の健康と医療を担っています。
本学はここ数年、財務面で急激に健全化が図られており、これが教育・研究・診療の目覚ましい発展に繋がっています。この勢いを維持し、近い将来、日本をリードする「5つ星」の医科大学になることを目指します。