在宅看護学領域
いのちと健康を守り、安心できる暮らしを支える『在宅看護』
■領域概要
地域包括ケアの深化・推進、そして地域共生社会の実現へと、在宅看護を取り巻く社会環境は目まぐるしい変化と発展を遂げています。親しみがある地域、住み慣れた自宅で、日々の暮らしとともに療養生活を送る人々とそのご家族に関わる看護職は、専門的見地から、医療と生活の両面からアプローチでき、それぞれをつなぐ架け橋としての役割を担っており、その活動の場はますます拡がり続けています。
学部では、コミュニティからとらえる看護を重視し、人々の生活に根ざした看護を実践的に学べることが特色のひとつです。1年次から、専門科目の概論に相当する「在宅生活看護学」を学び、2年次には各論、技術演習、実習へと、早い段階から生活を見据えた看護を体系的に学ぶカリキュラムとなっています。
大学院には、博士前期課程(修士課程)と博士後期課程が設置されています。博士前期課程には、高度実践看護師コース(CNSコース)と研究コースがあり、修了生2名は在宅看護専門看護師として臨床現場で活躍しています。2024年4月現在、大学院には4名の学生が在籍し勉学と研究に励んでいます。
教員による学問のミニ講義
在宅看護学領域 李錦純教授による学問のミニ講義です。
介護のグローバル化を取り巻くさまざまな問題についてご紹介しています。
ぜひ、ご覧ください。
李錦純教授
多様化・複雑化していく社会構造の変化に対応するには、新たな未来を創造し変革していく自由な発想と、挑戦し続ける強い意志と行動力が求められます。在宅看護を取り巻く課題は山積していますが、強い意志を持って挑めば必ず成就するといった「やる気」を引き出し後押しする教育を大切にしたいと思います。
研究活動は、多文化社会における在宅ケア、中山間地域における地域包括ケア、在宅看護をめぐる経営管理と価値提案等、幅広い観点から継続的に取り組んでいます。また、任意団体である国際地域看護研究会や多文化社会研究会のメンバーとして、学術的交流および研究成果の発信により、グローバルな視野に立った社会貢献活動にも精力的に取り組んでいます。
国際地域看護研究会ホームページ
多文化社会研究会ホームページ
*詳細は、researchmapをご覧ください。
髙橋芙沙子講師
自宅や住み慣れた地域での生活は、人が生きることの根幹であると思います。健康課題を持ちながら自宅や地域で生活される人々を、家族も含めて支える在宅看護では、個別のケアのみならず、大きな社会システムの中で生活する人々として捉え支援する視点が求められます。自ら考え行動を起こす、看護師の力を存分に発揮できる無限の可能性を秘めた領域です。
研究活動は、認知症を持つ人の在宅療養やその家族支援、地域の中での看護師連携、多職種連携の推進などに取り組んでいます。
*詳細は、researchmapをご覧ください。
山本大祐講師
「訪問看護のおかげで安心して家で暮らしていける」
看護の「魅力」と「醍醐味」を実感することができる在宅看護には、看護の魅力が詰まっています。
主な研究活動は、中山間地域における看護職のネットワーク構築や看取り支援における看護職の役割について探求しています。また、災害支援ナースとして活動や研究にも携わっています。
*詳細は、researchmapをご覧ください。
連絡先
■看護学部
〒573-1004 枚方市新町2-2-2
関西医科大学 看護学部
TEL 072-804-0101(代表)
■看護学研究科
〒573-1004 大阪府枚方市新町2-2-2
関西医科大学 大学院 看護学研究科
TEL 072-804-0205、072-804-0207(事務室直通)
E-mail nursing@hirakata.kmu.ac.jp (事務室代表)
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