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研究情報を更新しました

宮原助教と種村学科長の論文が国際学術誌「Work: a journal of prevention, assessment, and rehabilitation」に受理されました

Cognitive and self-regulation skills for employment among people with brain injury: a comparison of employed and non-employed people using mixed analysis(脳損傷者の就労と、認知機能及び自己調整機能との関連:混合分析を用いた就労者と非就労者の比較)

Work: a journal of prevention, assessment, and rehabilitation
Miyahara T, Nakajima Y, Naya A, Shimizu D, Tanemura R.


研究の概要
脳損傷による高次脳機能障害を有する場合就労に難渋することが多く、リハビリテーションによって改善すべき因子の特定が重要です。本研究は、高次脳機能障害を有し就労している群と就労していない群の間に、認知機能やメタ認知機能(自己調整能力)に違いがあるかを検討しました。さらに就労群はどのようなメタ認知機能を有しているのか、インタビュー評価SRSI(Self-Regulation Skills Interview)により質的に分析しました。その結果、2群の間に認知機能の有意な差は認められませんでしたが、メタ認知機能は就労群の方が高いことが明らかになりました。例えば、非就労群は「出来事を忘れる」と述べただけでしたが就労群は「複数の用事があると、忘れやすい」という具体的な失敗場面を認識していました。さらに就労群は「予定を入れたことを振り返る」、「予定が入ったらすぐに書き留める」といる自己の行動を調整する戦略行動を用いていることが質的分析から分かりました。高次脳機能障害者の就労を促進するためには、対象者の自己対処行動を促進するリハビリテーションが有効であることが示唆されました。

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