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研究情報を更新しました

加藤教授と松島准教授の共著論文が国際学術誌「Journal of Autism and Developmental Disorders」に受理されました

Comparison of the Sensory Profile Among Autistic Individuals and Individuals with Williams Syndrome. 
(自閉スペクトラム症とウイリアムズ症候群児・者の感覚プロファイルの比較)

Journal of Autism and Developmental Disorders 
Hirai M, Ikeda A, Kato T, Ikeda T, Asada K, Hakuno Y, Matsushima K, Awaya T, Okazaki S, Kato T, Heike T, Hagiwara M, Yamagata T, Tomiwa K, Kimura R.


研究の概要
自閉スペクトラム症（ASD）とウイリアムズ症候群（WS）児・者の社会性は、対比されることが多く、WS児・者は社交的であるのに対して、ASD児・者は社会性の問題を示すことが知られています。一方、感覚に関する特性は両者とも非定型的であることが知られていますが、その違いは明らかにされていません。本研究では、ASDとWSの感覚に対する行動反応の類似点と相違点を明らかにすることを目的とし、保護者が記入した感覚プロファイル（得点が高いほど、感覚に関連した行動特性が強い）を用いて、WS群とASD群を比較しました。
その結果、「感覚過敏」の得点のみWS群が有意に高い結果を示し、ASD群では年齢とともに得点が低くなりましたが、WS群では変化しませんでした。さらに、「感覚回避」は、WS群では年齢とともに得点が高くなりましたが、ASD群では変化がありませんでした。「感覚探求」については、両群とも年齢とともに軽減する傾向でした。本研究の結果は、WSとASDの感覚特性の違いを年齢による変化も含めて明らかにしたものであり、リハビリテーションを行う上でも有用な情報となるものです。

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