麻酔科学
麻酔科学講座は診療においては手術室における麻酔管理を基本に、重症患者の診療を行う総合集中治療、疼痛診療のペインクリニック、さらに癌患者に対する緩和ケアを行っている。患者の全身管理が麻酔科学の基本であり、各種基礎疾患を有する患者の侵襲に対する生体反応に関する病態生理、モニタリング、薬物治療を含む対応を日々の診療の中で行っている。生命の維持に必須な循環・呼吸・代謝の管理が基本となる。基礎科学の進歩と工学技術の発展により麻酔科学は日々新しい進歩を遂げている。これらの進歩をいち早く取り入れて患者の安心・安全を確保するとともに患者が疾患からいかに早く日常生活に支障なく復帰できるかが現在では問われている。したがって、教育・研修では意識・疼痛・侵襲をキーワードとして、生理学・薬理学を中心に生体管理学を教育している。基礎科学と臨床を結ぶ講座であり、かつ初期研修においては医師として患者の生命維持に必須な手技と知識、科学的思考法、技術を研修するのに最適であると考えている。
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研究業績