歯科口腔外科学
教育目標
歯科医師として口腔内の機能や解剖を十分に理解し、周術期における歯科の役割を理解する。過去の文献を検索し、疾患に対して現在どこまで解明されているかを把握し、今後どのような研究をすべきかを考察し、自ら研究計画を立案する力を養う。また研究解明のためデータ収集や解析を行い、知識や技術・思考力を養う。さらに疾患の本態を解明し、その治療法を確立することを目指す。
到達目標
1.歯科口腔領域の機能・解剖を十分理解し、周術期口腔管理を実践する。
2.過去の論文検索を行い、現在までに解明されていることを理解する。
3.ヒトの臨床サンプルの取り扱いを学ぶ。
4.臨床研究の倫理を学ぶ。
5.サンプルを解析するための基本的手法を取得する。(PCR,リアルタイムPCR,ERISA法,細胞分離法,組織標本作成,顕微鏡操作,など)
6.統計学的解析を行い、そのデータを評価する。
7.サンプルの適切な管理や廃棄、データの管理方法を習得する。
8.研究内容をまとめ、適切にプレゼンテーションを行い、英語論文を作成する。
9.法令・倫理規定に基づき、研究を立案し、遂行する。
10.国際学会発表を通じ、国際的感覚を習得する。
主な研究課題
1.薬剤関連顎骨壊死の原因・病態の解明。
2.薬剤関連顎骨壊死における口腔内常在菌による急性感染のメカニズム解析。
3.薬剤関連顎骨壊死における骨切除範囲・治療法の確立。
4.デノスマブ製剤とビスフォスフォネート製剤における顎骨壊死の画像所見の違いを検討する。
5.デノスマブ製剤・ビスフォスフォネート製剤による破骨細胞活性の抑制状態の解明。
6.周術期における有害事象に対する予防法・治療法を確立する。
研究業績