国際看護学領域
日本でも、世界でも、グローバルに看護を実践する
■領域概要
国際看護学領域は、基盤看護分野の中にある一つの領域です。そのため学部生への教育では、基礎看護関連の科目を担当しながら、看護とは何かを考え、看護職として必要となる知識と技術を高めることを目指しています。
領域である国際看護学は、社会が抱える健康課題をグローバルな視点で捉え、看護が人々の生活や健康にどのようなアプローチで貢献できるのかを考えていきます。多様な価値観や異なる文化の中で、私たち看護職は世界のすべての人々に対して質の高い看護を提供することが求められています。これらは、日本の看護の現場においても同様なことです。
国際看護という言葉に、海外の保健医療現場で活動をする看護師の姿を想像するかもしれません。しかし、訪日外国人や在留外国人が急速に増加するいま、私たちが暮らす日本はすでに多様な共生社会であり、人種や民族、宗教、国境などの枠を超えたグローバルな看護をすべての人々に実践する場へと変化しつつあります。
すべての人々に良質な看護を提供するためには、高度な知識と技術だけでなく国際的視野を持った看護職と多職種との連携が期待されています。国内外でのグローバルな看護を実践するための新しい一歩を、ここで共に踏み出してみませか。
近藤麻理教授
途上国の人や紛争地の難民を助けるという国際協力活動を海外ですることが、国際看護学というとらえ方は狭すぎると思っています。実際、日本には多くの外国にルーツを持つ人たちが生活し、滞在し、旅行にも来ています。そのすべての人たちが、私たち看護の対象です。看護職は、グローバルな視点から人々の生活と健康を知り、どのような健康課題があるのかを分析し、実践することができます。それは、看護職であれば日本で暮らす人々だけではなく、世界中の人に向けても可能なことなのです。
私たちは、豊かな先進国の何かをしてあげる人ではなく、地球に生きるみんなが”お互いさま”という思いで、協力し合うことのできる専門職業人なのです。国際看護学は、広い意味での看護学そのものだと思います。これからの看護や、私たちの未来を、社会を、世界を、一緒に考えてみませんか。
*詳細は、researchmapをご覧ください。
新屋智子助教
私の研究テーマは、協同学習を体験した看護学生の学びです。具体的には協同学習の技法の 1 つであるジグソー学習法を体験した看護学生がどのような体験をし、意味づけを行っているのかを研究しています。
本校ではより良い関係を築きながら、切磋琢磨する学生さんの姿を目にしてきました。良い関係性を築ける力をつけることは、将来看護師として役立つ力になると思います。私は教員という立場から、メンバーの一員としてみなさんの学びをサポートさせていただきます。本学でみなさんとお会いできることを楽しみにしています。
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合田千晶助教
臨床で新人看護師教育に携わる中で、新人看護師の成長を実感する楽しさと、教えることの難しさの両方を経験しました。教育について学びを深めたいと思い、大学院への進学と看護教員への道を志しました。これまでの研究活動では、新人看護師教育を担当する実地指導者のロールモデルに関する研究を行っています。今後も、臨床の看護師教育に還元できる研究を進めたいと考えています。
看護と教育は、相手に関心を向け、心を寄せて関わるという点で、とてもよく似ています。皆さんが看護師を目指す第一歩を踏み出し、学ぶ楽しさを発見できるよう、心を寄せて関わっていきたいと思っています。
連絡先
■看護学部
〒573-1004 枚方市新町2-2-2
関西医科大学 看護学部
TEL 072-804-0101(代表)
■看護学研究科
〒573-1004 大阪府枚方市新町2-2-2
関西医科大学 大学院 看護学研究科
TEL 072-804-0205、072-804-0207(事務室直通)
E-mail nursing@hirakata.kmu.ac.jp (事務室代表)
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