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研究情報を更新しました
松島准教授と加藤教授の論文が国際学術誌「Occupational Therapy In Health Care」に受理されました
An Exploratory Study on the Association Between Atypical Behavioral Responses to Tickling and Autistic Traits in Japanese Children
(くすぐりに対する非定型的行動反応と自閉的行動特性の関連についての探索的研究)
Occupational Therapy In Health Care
Matsushima K, Kato T.
研究の概要
くすぐりは、幼児期に行われる身近な遊びの1つであり、様々な触覚刺激の中でも対人的要素が含まれる刺激の1つだと言えます。その理由は、通常、私たちは自分をくすぐっても、くすぐったく感じないことから、くすぐり遊びが成立するためには他者の存在と自他認識が必要となるからです。自閉スペクトラム症は、対人的相互交流に困難さを示すと共に、触覚過敏など感覚刺激に非定型的な反応を示す割合が高いことが知られています。
この様な背景に基づき、本研究では、2-6歳のお子さんと親御さんとのくすぐり遊びと自閉スペクトラム症の行動特性について分析を行いました。
結果、自閉スペクトラム症の行動特性が強い子どもほど、肯定的情動反応を伴って相手に再接近する傾向が少なく、くすぐりに対する対人的反応を示し難い可能性が示唆されました。
本研究で得られた結果については更なる検証が不可欠であり、子どもの生活や発達を支援する作業療法の臨床に応用するためには研究を継続していく必要があると考えています。
なお、本研究は、JSPS科研費 18K17750の助成を受けたものです。
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