附属生命医学研究所
研究所紹介
生命現象探求と疾患発症の解明、根本的治療の開発・研究
附属生命医学研究所は、前身の肝臓研究所を改組して、2006年8月に生命医学研究所として発足し、生命現象の探求および疾患発症機序の解明と根本的治療の開発に関する医学研究を行っています。
研究部門は、分子遺伝学部門、生体情報部門、モデル動物部門で開始され、2015年度に神経機能部門、2016年度に侵襲反応制御部門、2018年度にゲノム解析部門、ゲノム編集部門、2021年度にがん生物学部門が新設されました。
共同利用研究部門の綜合研究施設、実験動物飼育共同施設、アイソトープ実験施設と連携しながら、施設の管理・運営を行い、学内利用者の機器利用や動物飼育に関する指導も行っています。2013年度の学舎移転以降、研究施設内に臨床系綜合研究施設を設置するなど、さらに充実した環境を整備しました。
研究部門(8部門)主な研究課題
分子遺伝学部門
【主な研究課題】
- 免疫細胞動態異常による自己免疫発症機構の解明
- 免疫細胞動態を制御するシグナル伝達機構の解明
- ライブイメージングによる免疫動態制御解析手法の開発と応用
- マウスによるヒト免疫系構築とその解析・疾患への応用
生体情報部門
【主な研究課題】
- MAPK経路を介した免疫制御機構の解明
- mTORC1経路を介した免疫制御機構の解明
- マスト細胞を標的とした免疫制御法の開発
- Arf経路を介した免疫制御機構の解明
モデル動物部門
【主な研究課題】
- 遺伝子改変動物および疾患モデル動物を用いた免疫疾患発症機構の解明
- HTLV-1感染ヒト化マウス・ラットモデルを用いた感染予防および治療法の探索
神経機能部門
【主な研究課題】
- 感覚創薬技術の実用化に向けた理論基盤の構築
- 感覚刺激による全身性の代謝・免疫・遺伝子発現制御原理の解明
- 感覚神経TRPA1における感覚情報生成原理の解明
- 脳幹-中脳系における危機情報処理原理の解明
侵襲反応制御部門
【主な研究課題】
- 細胞の低酸素誘導性遺伝子応答の分子・細胞生物学的および薬理学的検討
- 免疫系の分化・活性化に酸素代謝が与える影響の検討
- 癌細胞の悪性度に細胞の酸素代謝が与える影響の検討
- 細胞機能のレドックス制御におけるチオレドキシン関連分子の関与の検討
- メタゲノム解析による病原体同定および生体内微生物叢の研究
ゲノム解析部門
【主な研究課題】
- 疾患関連遺伝因子の同定
- ヒトゲノムリファレンスデータベースの構築
- 環境ストレス応答の個体差創発機構の解明
- 生体防御機構に関する分子進化の解明
ゲノム編集部門
【主な研究課題】
- 新規ゲノム編集技術の開発
- 遺伝子改変マウスを用いた不妊関連遺伝子の同定と機能解析
- ゲノム編集済み細胞株を用いた膜融合関連因子の分子機構解析
がん生物学部門
【主な研究課題】
- がん微小環境制御に関わる分子の同定と機能解析
- がん細胞-間質細胞の相互作用による腫瘍増殖・転移機構の解明
- がん微小環境や炎症応答に関わる分子を標的とした創薬研究
研究部門
共同利用研究部門
スタッフ紹介
附属生命医学研究所紀要
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