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学部・大学院

分子免疫学

当部門では免疫細胞の動態、すなわち移動や接着の調節を研究しています。接着分子インテグリンを介する接着は、炎症やリンパ球ホーミンなど組織と血管を移動する過程や抗原提示細胞との接着を調節する重要なステップです。我々は低分子量G蛋白質Rap1シグナルがインテグリンの接着調節や移動を調節していることを見出し、シグナル伝達経路を明らかにするとともに、その破綻がリンパ球動態異常だけでなく、自己寛容の破綻、胸腺細胞の選択や制御性T細胞の機能障害になることを発見しました。細胞動態を組織イメージングなどを用いてin vivoで明らかにし、免疫の様々な過程で起こる接着をコントロールすることによって免疫病の克服を目指しています。

教育目標

免疫学の基礎的および最新の知識を学び、免疫学の基本的解析手法、分子生物学・細胞生物学的手法、様々なイメージング手法、疾患モデルマウスの開発等を用いて、免疫システムの分子的基盤および免疫疾患を解析し、病因・病態・治療法について理解を深める。

到達目標

  1. 免疫系の仕組みを説明でき、免疫学的および分子・細胞生物学的手法を用いて基本的解析ができる。
  2. 免疫疾患のモデル動物等を作出あるいは用いて解析し、病因・病態および治療法について理解を深める。

主な研究課題

  1. 免疫細胞動態異常による自己免疫発症機構の解明
  2. 免疫細胞動態を制御するシグナル伝達機構の解明
  3. ライブイメージングによる免疫動態制御解析手法の開発と応用
  4. マウスによるヒト免疫系構築とその解析・疾患への応用

現在の研究テーマ

連絡先

〒573-1010 大阪府枚方市新町2-5-1
関西医科大学附属生命医学研究所分子遺伝学部門
電話:072-804-2420(教授室)
072-804-2422(研究室)
FAX:072-804-2429

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