MENU

学部・大学院

研究情報を更新しました

福島助教の論文が国際学術誌「Disability and Rehabilitation」に受理されました

Evaluation of clinical factors associated with early postoperative physical function and lower extremity functional impairment in patients with soft tissue sarcoma
軟部肉腫患者における術後早期の身体機能と下肢機能障害に関連する臨床因子の評価


Disability and Rehabilitation
Fukushima T, Okita Y, Watanabe N, Yokota S, Nakano J, Kawai A.


研究の概要
軟部肉腫は下肢の発症頻度が高く,治療によって下肢機能障害を引き起こすことが知られています.しかしながら,発症部位による機能障害の違いはこれまでに明らかにされていませんでした.
そこで本研究では下肢機能障害を起こしうる軟部肉腫を対象に,発症部位別の身体機能と機能障害に関連する臨床因子の探索を目的としました.
後腹膜,臀部,鼠径部,大腿,下腿に分類し身体機能を比較したところ,患肢機能やパフォーマンスは発症部位による違いを認めませんでした.身体機能に影響を与えていたのは,大腿四頭筋と前脛骨筋の切除であり,他の筋切除は術後近接期の身体機能への影響は少ない可能性が示されました.
本研究から,軟部肉腫術後のリハビリテーションを進める際には,切除筋の把握の重要性が確認できました.特に大腿四頭筋と前脛骨筋が切除されている場合には補装具の検討も含めた介入の必要性が示唆されました.

ページの先頭へ