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研究情報を更新しました
山縣助教の論文が国際学術誌「Clinical Biomechanics」に受理されました
Fall assessment in healthy older adults: Approach using rambling-trembling decomposition method
(健常高齢者に対する新たな転倒評価指標の確立:Rambling-Trembling分析を用いた手法)
Clinical Biomechanics
Yamagata M, Taniguchi M, Nakazato K, Wang Z, Yagi M, Fukumoto Y, Okada S, Okada S, Ichihashi N
研究の概要:
臨床現場では様々な転倒評価指標が提案されていますが、健常高齢者における転倒リスクを予測するには不十分な可能性があります。本研究では、単純な臨床指標や姿勢計測の中で、どの評価指標が健康高齢者の潜在的な転倒リスクを検出するために有用であるかを探索することを目的としました。
対象者は65歳以上の地域在住高齢者64名で、過去の転倒歴に基づいて転倒群と非転倒群に分類しました。臨床指標は、Timed Up & Go Test、10m歩行テスト、ファンクショナルリーチテスト、片足立ちテスト、等尺性筋力テスト、開閉ステッピングテスト、立ち座りテストを実施しました。姿勢計測では、床反力計上で開眼と閉眼立位を実施し、足圧中心の時系列データからRambling-Trembling分析を実施しました。臨床指標に加え、足圧中心、Rambling、Tremblingの平均速度と二乗平均平方根を計算し、転倒群と非転倒群で各指標を比較しました。
その結果、臨床指標や足圧中心などの指標に転倒リスクによる違いは認めませんでしたが、前後方向のRamblingの平均速度に有意な差を認め、特に閉眼立位にて転倒群は非転倒群よりも高い値を示しました。
以上より、一般的に利用されている臨床指標よりも、前後方向のRambling速度は健康高齢者の潜在的な転倒リスクを検出するためのバイオマーカーとして役立つ可能性があります。
対象者は65歳以上の地域在住高齢者64名で、過去の転倒歴に基づいて転倒群と非転倒群に分類しました。臨床指標は、Timed Up & Go Test、10m歩行テスト、ファンクショナルリーチテスト、片足立ちテスト、等尺性筋力テスト、開閉ステッピングテスト、立ち座りテストを実施しました。姿勢計測では、床反力計上で開眼と閉眼立位を実施し、足圧中心の時系列データからRambling-Trembling分析を実施しました。臨床指標に加え、足圧中心、Rambling、Tremblingの平均速度と二乗平均平方根を計算し、転倒群と非転倒群で各指標を比較しました。
その結果、臨床指標や足圧中心などの指標に転倒リスクによる違いは認めませんでしたが、前後方向のRamblingの平均速度に有意な差を認め、特に閉眼立位にて転倒群は非転倒群よりも高い値を示しました。
以上より、一般的に利用されている臨床指標よりも、前後方向のRambling速度は健康高齢者の潜在的な転倒リスクを検出するためのバイオマーカーとして役立つ可能性があります。
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