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研究情報を更新しました

中尾助教の論文が国際学術誌「Journal of Strength and Conditioning Research」に受理されました

Effects of low-intensity torque-matched isometric training at long and short muscle lengths of the hamstrings on muscle strength and hypertrophy: A randomized controlled study. 
(ハムストリングスの伸張位および短縮位における低強度等尺性トレーニングが筋力および筋肥大に与える影響:ランダム化比較試験)


Journal of Strength and Conditioning Research
Nakao S, Ikezoe T, Taniguchi M, Motomura Y, Hirono T, Nojiri S, Hayashi R, Tanaka H, Ichihashi N.


研究の概要
背景:トレーニングを行う際、随意的に筋を収縮することによって生じる力の大きさに着目されることが多いですが、他動的な筋伸張により生じる力も筋肥大や筋力増加に影響する可能性があります。
方法:健常若年者を対象に、ハムストリングスが伸張位となる肢位(膝関節30°屈曲位)または短縮位となる肢位(膝関節90°屈曲位)で低強度等尺性膝屈曲トレーニングを8週間行い、筋肥大および筋力増強効果を比較しました。
結果:いずれの肢位のトレーニングでも、筋肥大および筋力増強が生じました。膝関節90°屈曲位における筋力は、筋伸張位でのトレーニングに比べて筋短縮位でのトレーニングでより大きく増加しました。
結論:筋伸張位でのトレーニングでは、筋短縮位と比べて能動的な力発揮が少なくても筋肥大や筋力増強が得られる一方、筋短縮位における筋力を増加させるためには、筋短縮位でのトレーニングがより効果的であることが示されました。この筋伸張を利用したトレーニング法は、大きな筋力発揮ができない患者さんや高齢者に対しても効果的なトレーニング法として広く活用されることが期待されます。

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