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研究情報を更新しました
池添教授の共著論文が国際学術誌「Physiotherapy Theory and Practice」に受理されました
Relationship of total sagittal spinal alignment index of thoracic kyphosis and lumbar lordosis with physical function in community-dwelling older adults
(地域在住高齢者における脊柱アライメントと身体機能との関連)
Physiotherapy Theory and Practice
Taniguchi M, Niiya N, Ikezoe T, Tsuboyama T, Matsuda F, Ichihashi N
研究の概要:
高齢者は一般的に胸椎後弯(TK)増加、腰椎前弯(LL)減少した脊柱後弯姿勢を特徴とし、これらのアライメント変化は身体機能の低下と関連します。しかし、脊柱全体の弯曲を評価できるとされるLL と TK の差(LL-TK)は、LLまたはTK単独よりも身体機能と強く関連するかは明らかではありませんでした。そこで、ながはまコホート研究に参加した高齢者1674名を対象とし、スパイナルマウスで計測したLL-TK、LLおよびTKと身体機能(片脚立位時間、5回立ち座りテスト、歩行速度)との関連を調査しました。その結果、LLおよびTK ではなく、LL-TKの減少が身体機能の低下に関連する有意な要因であることが示されました。本研究の結果より、高齢者の身体機能の低下には、胸腰椎それぞれの後弯変形よりもLL-TKの減少、すなわち脊柱全体の後弯変形がより関連することが示唆されました。以上より、高齢者の身体機能低下と関連する脊柱アライメント指標としてLL-TKを評価することは臨床上有用であるといえます。
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