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研究情報を更新しました
加藤教授と松島准教授の共著論文が国際学術誌「Journal of Intellectual Disability Research」に受理されました
The effectiveness of dance movement therapy for individuals with Down syndrome: A pilot randomized control trial study
(ダウン症児・者に対するダンスムーブメントセラピーの有効性:パイロットランダム化比較試験)
Journal of Intellectual Disability Research
Takahashi H, An M, Sasai T, Seki M, Matsumura T, Ogawa Y, Matsushima K, Tabata A, Kato T.
研究の概要
目的:ダウン症は21番染色体が1本多くあるために発症する疾患です。運動、認知機能の発達ともゆっくりであるため、早期から小児リハビリテーションの対象となります。
ダンスムーブメントセラピーは、ダンスや動作など、楽しみながらの身体の動きを通し、様々な機能の発達や改善を目標とする治療法です。日本ではまだ一般的ではありませんが、米国では専門のセラピストにより小児から高齢者まで幅広い年齢や疾患・障害を対象に支援を行っています。本研究は、ダウン症児・者を対象としたダンスムーブメントセラピーの効果について明らかにすることを目的としました。
方法:5-29歳のダウン症児・者31名を対象としました。1週間に1回60分のダンスムーブメントセラピーを10回受けるグループ(16名)と受けないグループ(15名)にわけ、バランス能力と心理社会的な適応 / 不適応状態の変化について検討を行いました。
結果:ダンスムーブメントセラピーを受けたグループでは、有意に動的バランス能力が改善をしましたが、受けていないグループには変化はありませんでした。心理社会的な適応 / 不適応状態については、どちらのグループとも変化はありませんでした。この結果から、ダンスムーブメントセラピーはダウン症児・者のバランス機能を改善する治療として有効であることがわかりました。
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