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研究情報を更新しました

市橋教授と八木講師の共著論文が国際学術誌「Journal of Sport Rehabilitation」に採択されました

Do Ober Tests Reflect Iliotibial Band Stiffness? A Preliminary Shear Wave Elastography Study
Oberテストは腸脛靭帯のスティフネスを反映するか?
—せん断波エラストグラフィを用いた予備的研究—

Journal of Sport Rehabilitation

Akihiro Asayama, Masahide Yagi, Hiroshige Tateuchi, Zimin Wang, Hikari Itsuda, Subaru Hyakutake, Naoyuki Miyagawa, Noriaki Ichihashi

研究の概要:
腸脛靱帯(ITB)の硬さは、膝蓋骨アライメント異常や腸脛靱帯炎などと関連することが報告されており、臨床およびスポーツリハビリテーションの場面においてITBの硬さを評価することは重要です。ITBの硬さを評価する徒手テストとして、Ober testおよびmodified Ober testが広く用いられています。しかし、これらの徒手テストが実際に生体内のITBの硬さを反映しているかどうかは明らかではありませんでした。そこで本研究では、shear wave elastographyを用いてITBおよび周囲筋の硬さを定量化し、従来のOber test、modified Ober test、および代替的な評価肢位がITBの硬さを反映するかを検証しました。
対象は健常若年男性35名とし、従来のOber test、modified Ober test、股関節伸展位で実施するOber testおよびmodified Ober test、さらに膝関節屈曲位で脛骨外旋が出現する時点の股関節伸展角度を評価するテストを実施しました。また、せん断波エラストグラフィを用いて、ITB、大腿直筋、大腿筋膜張筋、中殿筋、小殿筋の弾性率を測定しました。各徒手テストの陽性・陰性と各組織の硬さとの関連を、ロジスティック回帰分析により検討しました。
その結果、従来のOber testおよびmodified Ober testはITBの硬さと有意な関連を示しませんでした。一方で、股関節伸展位で実施するmodified Ober testと、脛骨外旋を伴う股関節伸展テストでは、ITBの硬さが高いほど陽性となる可能性が高いことが示されました。また、従来のOber testおよびmodified Ober testは、大腿直筋、大腿筋膜張筋、中殿筋など、ITB以外の隣接組織の硬さを反映している可能性が示されました。
本研究の結果は、臨床で一般的に用いられている従来のOber testおよびmodified Ober testが、必ずしもITBの硬さを反映していない可能性を示しています。一方で、股関節伸展位でのmodified Ober testや、脛骨外旋の出現を指標とした股関節伸展テストは、ITBの硬さをより反映する評価法となる可能性があります。これらの知見は、スポーツリハビリテーションや膝関節周囲の軟部組織評価において、ITBの硬さをより適切に評価するための基礎的知見になると考えられます。
 

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