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研究情報を更新しました

西中川講師と野村教授の論文が国際学術誌「Sleep and Breathing」に受理されました

Home-based evaluation of sleep-related breathing disorders and physical activity in older adults requiring long-term care
(要介護高齢者における在宅での睡眠呼吸障害評価と身体活動量の関連)

Sleep and Breathing

Nishinakagawa T, Shinden H, Shimoe K, Egashira A, Itaki M, Nomura T

研究の概要:
これまで、睡眠関連呼吸障害(SRBD)は心血管疾患や死亡リスクを高めるだけでなく、高齢者の生活機能低下にも関与すると考えられてきました。しかし、要介護高齢者の日常生活環境において、SRBDが身体活動量にどの程度影響するかは十分に明らかではありませんでした。特に、在宅環境で簡便に睡眠状態を評価し、身体活動との関連を検討した研究は限られていました。
そこで本研究では、要介護高齢者73名を対象に、自宅でシート型体動計(Nemuri SCAN®)を用いて睡眠評価を行い、呼吸障害指数(RDI_eTST)15以上をSRBDありと判定しました。また、3軸加速度計付き歩数計を用いて日常生活における歩数を測定し、SRBDの有無による身体活動量の違いを比較しました。
その結果、SRBDを有する群では、SRBDのない群と比較して1日あたりの歩数が有意に少なく(1682歩 vs 3545歩)、SRBDは年齢とともに身体活動量低下の独立した関連因子であることが示されました。一方で、握力や骨格筋量指数(SMI)は歩数との有意な関連を示さず、身体活動量には筋力以外にも睡眠状態が強く影響することが示唆されました。
以上より、睡眠呼吸障害は要介護高齢者の身体活動低下に密接に関連しており、早期スクリーニングと適切な介入が健康維持やフレイル予防に重要である可能性があります。在宅での簡便な睡眠評価は、今後の地域・在宅リハビリテーションや介護予防における有用な評価手段となることが期待されます。
 

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