部門概要（基盤開発部門）

基盤開発部門では、光免疫療法のさらなる発展を目指して、基盤となる技術の開発研究を行っています。光免疫療法は、①標的となる細胞に結合する「光に反応する薬剤」を投与、②標的部位に対して光を照射、という二段階で治療を行います。従って、より多くのがんに対して光免疫療法を実施するためには、様々ながん細胞に結合することができる薬剤の開発が必須となります。現在、抗体と光感受性色素が結合した薬剤が用いられており、我々もがんに発現している新たな標的分子に対する抗体を用いた光免疫療法について検討を行っています。また、より安価な薬剤の開発を目指して、タンパク質やペプチドといった抗体よりも作りやすい分子に光感受性色素を結合した、新たなタイプの薬剤開発も積極的に行っています。