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ご挨拶

学長挨拶

 本学は、建学の精神「慈仁心鏡」即ち、慈しみ・めぐみ・愛を心の規範とする医療人の育成を教育の基本とし、世界基準の教育カリキュラムによる「質の高い教育」とオンリーワンの「特色のある先端研究」を展開することによって、より優れた医療を求める探求心と、患者さんに寄り添う心を持った、優れた医療人を育成することを使命としています。
 全国の大学医学部および大学病院は、2024年4月から始まった医師の働き方改革への対応を進めつつ、臨床系教員の教育・研究の促進および支援体制強化に取り組んでいく必要があります。本学では、特色ある研究、臨床を展開する教員の参画を得て、がん腫瘍医の育成を中心とした人材養成拠点の形成を進めることといたしました。先進的ながん治療の基礎・臨床研究を、国際的ネットワークを展開しながら推進し、その成果を医学教育に還元し、本学の特色を益々発展させることを通じて、この事業を成功させたいと考えております。

関西医科大学 学長
木梨 達雄

事業責任者挨拶

 この度、本学は文部科学省「高度医療人材養成拠点形成事業」に選定されました。
 「がん」は限られた治療法しか存在せず、難治で予後不良な病気とされ以前から社会問題となっていました。しかしながら、分子生物学の進歩により発がんや転移等のがんの特徴に関連した遺伝子変異の存在や個体の免疫を賦活化させる治療法の開発により21世紀の現在ではかなり予後が改善されてきました。そのため、「がん」は統一的な治療が困難な疾患となり個体差間の相違を克服する必要が生じ、患者さんごとに最適な治療法を選択して組み合わせ、提案・実行できる高度な臨床医の養成が不可欠です。
 また、日進月歩進化する「がん」の診療・研究に対し、さらなる診断や治療面での改善を目指した多様な先進医療や個別化医療技術の開発・取得を目指す研究医の養成も必要です。
 本学は低侵襲で革新的な光免疫療法に関する研究所を国内で唯一設置しており、さらに世界初となる恐怖情動(恐怖臭)が免疫機能を活性化する感覚創薬技術も発見しました。また、日本人の全ゲノム情報等に基づく高精度個別化医療システムを開発中であるとともに、国際がん新薬開発センターを米国専門機関とのJV方式で設立し、我が国の「ドラッグロス」の克服を目指した特色ある臨床研究拠点の形成を進めており、社会的ニーズの極めて高い本物の腫瘍医を養成する拠点形成を目指したいと考えております。   

関西医科大学 医学部教授
倉田 宝保

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