センター長ご挨拶

　関西医科大学附属病院では、患者さんに最良の医療を提供できるよう日々努力しております。しかし、医学が発展した現在でも診断、治療法が確立されていない病気も数多くあります。その一方で、以前は有効な治療法がなかった病気についても、新しい治療法が開発されつつあります。しかし、この新しい薬の開発や治療への道筋を確かなものとするための研究には、多くの患者さんの体の組織、血液、尿などのサンプルや診療情報等（問診票、診療記録、検査情報など）を解析し、研究することが必要不可欠です。

　そこで、関西医科大学附属病院では、これらサンプルや診療情報を保存し、将来の医学研究に活用する機関として、関西医科大学バイオバンク事業を設立しました。このバイオバンク事業を利用した医学研究の活性化は、人類の未来、これからのご子孫のために役立つことを目的とし、さまざまな病気の予防方法、診断方法、治療方法を解明することで、将来、同様の病気で悩む多くの人々を救うことにつながります。