センター長挨拶
医工学センター長 Pezzotti Giuseppe
関西医科大学医工学センターは、分子レベルで生命現象を理解し、その知見を革新的な診断技術、予防医療、個別化医療へと結び付けることを使命として分子医学の最前線を切り拓いています。
私たちは、生体組織、細胞、微生物、さらには細胞外小胞(エクソソームなど)を対象に、疾患のごく初期段階で生じる分子シグナルを解明し、早期診断および先制医療の実現を目指しています。その中核を担う技術が、ラマン分光法です。ラマン分光法は、標識や前処理を必要とせず生体試料を非破壊で解析し、その分子組成や生化学的変化を高感度に可視化できる強力な分析手法です。この特徴により、次世代の精密診断技術として大きな可能性が期待されています。当センターでは、医学・工学(物理学・化学・データサイエンス)を融合し、取得した分子情報を臨床的価値へとつなげることで、予防医学および精密医療の新たな地平を切り拓くことを目指しています。
また、私たちは創造性、探究心、そして科学的厳密性を重視した研究環境を育むことにも力を注いでいます。その指針として掲げているのが、ライナス・ポーリングの「良いアイデアを一つ得るためには、多くのアイデアを生み出し、その中から意味のないものを取り除かなければならない」という言葉です。この理念のもと、学生や研究者が自由な発想と批判的思考を両立させながら、新たな科学的発見と医療イノベーションの創出に挑戦できる環境づくりを推進しています。私たちと一緒にラマン分光法で “分子の囁き” を聞いてみませんか?
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