MENU

  • 新入学生の皆さんへ【学長メッセージ】

2020年04月08日

新入学生の皆さんへ【学長メッセージ】

医学部・看護学部 新入生の皆さんへ

メッセージ全文

 大学キャンパスの桜も今まさに満開です。

 新入生の皆様ご入学おめでとうございます。新型コロナウイルス感染拡大のため、やむなく入学式を中止せざるをえなくなりましたので、学長から皆様へお祝いのメッセージを贈りたいと思います。今年度は、医学部128名、医学研究科24名、看護学部100名、看護学研究科15名の新入生の皆さんを迎えることになり、関西医科大学の教職員にとりまして、誠に大きな喜びであります。また、皆さんの勉強と生活を支えてこられたご家族や関係の皆様にまずは心からお祝いを申し上げます。

 本学は昭和3年(1928年)に大阪女子高等医学専門学校として創設、昭和29年(1954年)に男女共学制をとり関西医科大学となりました。今年、創立92年を迎え、卒業生総数は 8472名からなる輝かしい歴史と伝統のある大学です。

 2年前に看護学部並びに看護学研究科が開講しました。来年は、リハビリテーション学部の新設や、国際交流センター、留学生宿舎と病院併設型宿泊施設を備えたタワー棟の建設、さらに最先端医学研究所の設置準備が次々に予定されています。

 一方、国際的にも世界大学ランキングに3年連続でランクインし、今年は世界で600位内、国内の全私立大学で第4位、関西の国公私立大学中第3位となりました。2年後には国際大学院が開講するなど「世界に開かれた大学」を目指しています。

 一方、医科大学にとり附属病院は医学・看護学教育の原点であり、患者さんから学ぶ場となります。本学には附属の4病院があります。総ベッド数は1521床になり、地域包括医療ケア・ネットワークを早くから取り入れ、実践している唯一の大学病院です。これからの「人生100年時代」に向けて、健康長寿を推進しています。これらの施設が皆さんの臨床医学・看護学教育の、そして将来の医師・看護師としての活躍の場になります。 

 さて、皆さんは医師になる2000分の1歩、看護師になる1500分の1歩がこれから始まろうとしています。「病で苦しんでいる人を一人でも救いたい」という気持ちでこの医学・看護の世界を選んだことと思います。人の命を預かる私達に妥協は許されません。今回の新型コロナウイルスのように新たな病原体との戦いは人類の永遠の課題であり、私達は常にその最前線で患者さんの治療・看護に当たらねばなりません。初心の気持ちを今一度思い出して、病める人の気持ち・感情に共感でき、常に寄り添える医師・看護師になって欲しいと思います。一方、多くの課外活動を通じて、多くの友人と素晴らしい人間関係を築いてください。但し、勉学と自由活動のバランスが重要で、自分の能力を常に把握し、本来学ぶべき学問を最優先することを忘れないでください。

 本学の建学の精神は「慈仁心鏡、すなわち慈しみ・めぐみ・愛を心の規範として生きる医人を育成する」で、この精神に則り、自由・自律・自学の学風のもと、学問的探究心を備え、幅広い教養と高い倫理観、人間愛、そして国際的視野を持ち、地域社会に貢献できる人間性豊かな医療人を育成することを教育の理念としています。

 そして、皆さんは社会人であるという自覚を持って行動してください。まず挨拶をしましょう。挨拶の「あ」は、明るく、「い」は、いきいきと、「さ」は、さわやかに、「つ」は、常に自らからです。これは礼儀の基本です。そして身だしなみにも注意してください。本当の自由はきちんとした規律の中にこそあることを忘れないでください。

 現在、一部の行事を除き5月10日まで大学内への立ち入りが禁止されています。その間は遠隔授業等を通して学習を進めてください。

 これからは関西医大人としての誇りと気品を持って精励されることを願い、私からのメッセージとします。皆さんと一日も早く会える日を心待ちにしています。ご入学誠におめでとうございます。

令和2年4月   
関西医科大学  
学長 友田幸一



ページの先頭へ