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2025年03月03日

小児がん患者向けメタバースアプリ開発のため、クラウドファンディング開始

小児科学講座(教授・金子一成)大町太一講師は、小児がん患者と家族が安心してつながり続けられる仮想空間(メタバース)の小児がん患者専用アプリ「Emo-Link」の開発に着手します。

小児がん患者・家族同士のつながりの必要性

 小児がんと告知されたその日から、小児がん患者・家族の生活は一変します。長期入院を余儀なくされ、孤独を感じながら治療に向き合い、薬の副作用と戦う日々が続きます。そんな中、支えになるのは同じように病気を抱える闘病仲間です。つながることで、辛さや不安を乗り越え、病気と戦う勇気や希望が生まれてきます。さまざまな感情を共有することは、治療を乗り越えていく上でとても大切なことです。患者同士がつながり、家族ぐるみの付き合いが始まることもあります。同じ病気を持つ患者・家族同士のつながりは、かけがえのないものになっていきます。

小児がんの患者につながりを生み出してきた患者会

 小児がんと診断されるのは1年間でおよそ1万人に1人と普段の生活の中でつながる機会はほとんどありません。その数少ない患者や家族同士をつなげる役割はこれまで患者会が担ってきました。患者と家族が集まり交流することで、情報交換や悩みや不安の相談を行う場です。しかし様々な理由で患者会に参加できないこともあります。場所や時間や体調や、あるいはオンラインであっても時間の制限やできるイベントの限定などの課題が存在しています。これらの課題を紐解くために必要な機能は、【オンラインで】【好きなタイミングで】【まるでその場に一緒にいるような感覚で】【安心して楽しく話ができる】こと。これらをすべて満たすものとして、仮想空間(メタバース)が良いのでは!と考えました。

メタバースとは?

 一言で表すならば、インターネット上に作られた「もう一つの世界」。ゲームの世界に入り込んで、実際に動き回っているような体験ができます。いつでもどこでも気軽に自由な交流ができて、リアルタイムの会話、リアルな体験やイベントを、安心して楽しむことができるため、結果として断続的なつながりではなく、「つながり続ける」ことが可能となります。退院後、入院中に仲良くなった友達と再会することや、体調や都合がよいときにログインできることからも患者同士・家族同士も声をかけやすくなり、つながりが途絶えてしまうことを防ぎます。

メタバースの「その先」へ

 そして、小児がん患者・家族がつながれる場所は現実世界にもたくさんあります。
全国の交流会・相談会やこどもホスピス、小児がん研究を支援する社会貢献活動として世界中に広まった活動であるレモネードスタンドなどです。

「こんど、いっしょに行こうよ!」

つながりが強くなればなるほど、バーチャルを超えて、リアルでも会いたくなる。
小児がん患者とその家族が、どこまでもつながれますように。
その一助となるメタバースアプリの開発に、皆様のご支援をお願いいたします。

クラウドファンディングとは…

 クラウドファンディングとは、群衆を意味する「Crowd」と資金調達を意味する「Funding」が合体した造語で、インターネット上で広く資金調達を行う手法です。定められた期間内に目標金額が集まった場合、寄せられた寄附金を活用することができるのが特徴。逆に、期間内で目標金額に満たなかった場合は、全額が寄附者に返金されます。新製品開発などものづくり領域では十数年前から活用が進んでいましたが、医療・医学分野では近年になって利用例が増えてきました。

 また、「投資型」「融資型」「報酬型」などのタイプに分かれ、今回本学が取り組む「報酬型」クラウドファンディングは確定申告の際、「寄附金控除」か「寄附金特別控除」のどちらかを選択することが可能です。

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