関西医科大学の特徴
建学の精神・大学の使命・教育の理念
建学の精神
本学は、「慈仁心鏡」、すなわち慈しみ・めぐみ・愛を心の規範として生きる医人を育成することを建学の精神とする。
大学の使命
本学は、 独創的な知性と豊かな人間性を備え、社会に貢献し得る医療人を育成するとともに、深く医学、看護学及びリハビリテーション学を研究し、広く文化の発展と公共の健康・福祉に寄与することを使命とする。
教育の理念
本学医学部は、建学の精神に則り、自由・自律・自学の学風のもと、生涯にわたり、学問的探究心を備え、幅広い教養と国際的視野をもち、地域社会に貢献する人間性豊かな良医を育成することを教育の理念とする。
学長メッセージ
命に向き合い、病と闘い、患者に安心と希望を与える人間性豊かな医療人を育成
学長
木梨 達雄
関西医科大学は、1928年大阪女子高等医学専門学校設立に端を発し、1954年、校名を関西医科大学と改称・男女共学制の実施を経て、今年で創立95年を迎えます。この間、附属病院・医学部学舎を枚方市に新設し、さらに看護学部、リハビリテーション学部を設置。3学部、2大学院研究科、4附属病院(総病床数1,521床)を有する医療系複合大学へと大きく発展を遂げました。本学附属医療機関は地域の中核として先進医療を持続的に提供しており、最近では新型コロナによる医療崩壊の瀬戸際で本学医療関係者の獅子奮迅の活躍は多くの人の命を救い、安心と希望を与えたことで世間の注目を集めました。
本学は、建学の精神「慈仁心鏡」、すなわち、慈しみ・めぐみ・愛を心の規範として生きることを体現した医療人の育成を教育の基本とし、世界基準の教育カリキュラムによる「質の高い教育」とオンリーワンの「特色のある先端研究」を展開することによって世界に通じる探求心と、患者さんに寄り添う心を持った、優れた医療人を育成することを使命としています。そのため医学部教育では、医療現場の早期体験プログラム、海外研修プログラム、先端研究に参加する研究医養成コースなどを取り入れ、国際的視野を持ち、命の尊さの深い理解から病気の克服をめざす研究マインドを涵養します。医学・医療がかかえる多くの課題にチャレンジし、社会で活躍する強い志をもつ若者を歓迎いたします。
学部長メッセージ
国際社会や地域社会に貢献できる医師を目指す若人を歓迎します
医学部長(副学長兼任)
金子 一成
本学医学部の歴史は、昭和3年(1928年)に創設された大阪女子高等医学専門学校に遡ります。昭和29年(1954年)の男女共学化とともに関西医科大学に改称し、今日までに95年の歴史を刻んでいます。この間、建学の精神である「慈仁心鏡」すなわち、患者さんへの思いやりや優しさを基本とする医療人を数多く育成してきました。これまでに卒業生数は9,000人近くに及び、様々な分野で活躍しています。
本学は、英国の高等教育専門誌「タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)」による世界大学ランキング2023で国内の私立大学で1位になりました。医師に求められる知識・技術・資質を入学から卒業、そして医師研修へとシームレスに一貫して学習する本学の教育システムが高く評価されたものと考えています。例えば教育指導体制については、教育センターを設置し、複数の専任教員が1年次から学習到達度をきめ細かく評価し、学業成績に応じた個別指導を行っています。 さらに全学生を対象にメンター制度を取り入れ、勉学の進め方や大学生活での悩みについて、豊富な知識と社会経験を有する先輩医師や基礎系教員が親身に相談に乗っています。教育環境面ではICT化を推進し、遠隔授業やオンライン学習を活用した対面授業を充実させています。また1学年から6学年まで、患者さんと接触する様々な臨床実習の機会を用意しているほか、国際的視野を身につけるための海外留学制度を用意し、希望者は6学年時に約1か月間、本学と国際交流協定を締結している欧米や東南アジアの大学に留学できます。
本学は、豊かな感性と教養を持ち、医学・医療の進歩に努め、生涯にわたり国際社会や地域社会に貢献できる医師を目指す学生を歓迎します。
アドミッションポリシー
カリキュラム・ポリシー
ディプロマ・ポリシー
医学教育カリキュラム
医師への学びを支える”6年一貫教育”体制。
全学年が1キャンパスに集結。
医師になるまでのステップ
STEP | 説明 | 学年 |
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S T E P 1 |
STEP1[1・2学年]基礎を形成する重要なステップ。医学生として必要となる基礎的な教養と、専門知識を学ぶための基礎学力を養いつつ、解剖学や生理学などの基礎・社会医学分野について、講義や実習を通して学びます。人体の構造と機能はもちろん、リベラルアーツ、現代社会の構造と課題、他分野から見た医療・医学など、さまざまな側面から学習を重ね、生涯医師として学び続ける基礎体力を身につける2年間です。 |
1年 |
2年 | ||
S T E P 2 |
STEP2[3学年~4学年2学期]基礎力を活かし、いよいよ臨床的な知識の習得へ。臓器別系統別に体系立てられた講義を受け、内科や外科など各診療科への配属実習(体験型学習)を通して深い知識の定着と理解をめざします。また、4学年の2学期末には、全国の医学部共通であるCBT・Pre-CC OSCEを受験。この試験に合格した学生は、晴れてStudent Doctorとして、次のステップから臨床現場に立つことが可能です。 |
3年 |
4年 *1 |
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S T E P 3 |
STEP3[4学年3学期~6学年]Student Doctorとして認証を受けることができた学生は、診療参加型臨床実習(クリニカル・クラークシップ:CC)に参加します。これは、実際の医療の現場で診察から検査、治療までを一通り体験するためのプログラム。まずは数名ずつのグループに分かれ、1~3週間ずつ医療チームの一員として全ての診療科で実習を開始。それ以降は、自身が選択した診療科で経験を積む「選択制臨床実習」が始まります。 |
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5年 | ||
*2 6年 *3 |
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- *1 Student Doctor認証式
- *2 研修先のマッチング
- *3 PostCC-OSCE・卒業試験
医師国家試験(2月上旬)
国外臨床実習 アメリカ/カナダ/マレーシア/ドイツ/スコットランド/リトアニア
学外臨床実習
関西医大の支援体制
クラスアドバイザー制度/メンター制度
一人ひとりを丁寧にフォローし良医へと
“教えっぱなし”の医学教育から脱却し、教員と学生の近さという特色を活かした“寄り添う”医学教育を目指しています。
自習室
自学自習の拠点として活用
本学では、自学自習に使用する参考書籍や文献などを持ち込み、集中して勉学に取り組むことができる環境を整えています。学生は日々の予習・復習や、各種試験に向けた勉強に活用することができます。
高度医療人育成制度(スーパードクター制度)
世界に通用するスーパードクターを育成
国内外の医療施設に留学することにより、最先端の診療技術や診療体制を修得し、世界で通用する医師を育成します。本学の臨床系講座・診療科に所属する教員(助教以上)で、原則として医師免許取得後10年以上、かつ専門医を取得している者とします。(医学博士の学位取得者が望ましい)国内外の優れた医療施設への留学を、経済的にサポートします。
医師のキャリアを支える同窓会
医師のキャリアを支える同窓会
本学は、1928年の創立以来、実に8,582名に及ぶ卒業生を輩出してきました。
「関西医科大学同窓会」は同窓生の絆を深め、親睦を図るために、1933年6月15日、第1回卒業生によって創立された組織です。
北海道から九州まで、全国を網羅するネットワークを構築しています。
卒業生が開業する際の手厚いサポートをはじめ、医療技術の勉強会や親睦会の開催など、同窓会会員同士が支え合い、地域ごとに特色のある活動を行っています。