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理学療法学科
カリキュラムの特徴
理学療法学科では、医療福祉分野におけるAI や医療ロボットの活用などこれから変化していくことが予想されるリハビリテーションの現場で、生涯にわたり知識の習得と技術の研鑽に努めることのできるリハビリテーション専門職を育成します。また、そのために必要な幅広い科目を配置しています。
- リハビリテーション工学(学部共通)
- 近年の情報科学の進展によって変化するリハビリテーション技術に関する工学的な基礎知識を身につけます。
- スポーツリハビリテーション学(学部共通)
- 怪我したスポーツ選手のリハビリテーションやスポーツ現場において、理学療法士・作業療法士に求められる知識と技術を身につけます。
- 運動器理学療法学
- 解剖学・運動学・整形外科学など運動器に関わる知識を基盤として、骨折・脱臼・腱断裂・靭帯損傷・関節リウマチ・変形性関節症・末梢神経損傷などの発生機序や要因・病態・症状・ニーズに関する知識を習得し、それに対する理学療法評価および介入方法を学修します。
- 神経理学療法学
- 脳卒中や神経筋疾患・脊髄疾患を中心とした神経系疾患の運動機能・感覚機能・心身機能における障害を理解し、症例の病態を適切に把握するための評価方法と適切な治療プログラムを立案・実施するための知識と技術を身につけます。
- 呼吸循環代謝理学療法学
- 呼吸・循環・代謝をはじめとした内部障害を引き起こす主要疾患の病態、検査、治療および内部障害に対する理学療法を学びます。内部障害患者が持つ多様な病態やニーズを把握し、質の高い理学療法を提供するための基礎知識を習得します。
- 地域理学療法学
- 障がいのある人々や高齢者及びその家族を地域において支援する制度や具体的な支援方法、地域における理学療法士の役割を理解します。体験学習やグループディスカッションを通して、地域理学療法を実践するのに必要な課題解決能力を習得します。
学科長・教授 池添 冬芽
専門領域:地域・高齢者
社会の超高齢化は、医療ニーズに大きな変化をもたらしました。病院を中心とした医療から、地域社会に密着した医療・介護へシフトしたのです。そのため医療の現場では、福祉や行政をはじめとした多職種と協働して課題を解決できるリハビリテーション専門職が求められるようになりました。
理学療法学科では、最先端の研究を進める附属病院から地域密着型のデイケアセンターまで、多様な附属機関を擁する関西医科大学ならではの教育環境を生かし、次代の医療をリードできる理学療法士を養成します。さまざまな医療機関や施設での実体験、高度な研究に基づく学びが、みなさんの糧になることを願っています。
教授 佐藤 春彦
専門領域:運動学・小児
開設4年目、多様な木々に囲まれた牧野学舎に、学部生は1年生から4年生まで揃いました。学生食堂も盛況です。昼の憩いの時間に聞こえる学生と教員の語らい、笑い声が響く日常のありがたさを噛みしめています。
私は運動の分析を中心とした授業を担当しています。運動分析の対象は小児から高齢者まで幅広く、スポーツ動作も扱います。「物理が苦手」という人でも、「運動分析って面白くて役に立つ」と感じてもらえるよう、映像やイラストを多用し、オーバーなアクションで「わかった気にさせる」授業を心がけています。皆さんとお会いし、お話できる日を楽しみにしています。
教授 中野 治郎
専門領域:物理療法・がん・痛み
理学療法士を目指す皆さんはよくご存じだと思いますが、日本の超高齢社会突入に応じて理学療法士の数は増えています。社会における重要性はこれからもっと高まるでしょう。この現状の中、これからの理学療法士に求められるのは「質」の高いリハビリテーションです。そのためには理学療法士は病院に就職した後も生涯学習を続け、理学療法専門分野の知識と高い技術を取得していく必要があります。
本学部理学療法学科では、先端リハビリテーションやスポーツリハビリテーション、がんリハビリテーションを含む様々な専門分野に進むことができる幅広い基礎知識と、自己研鑽を行うための学習能力をしっかり身につけます。将来に向けた新しい教育を行うのです。牧野キャンパスの新設校舎で、私達と一緒に理学療法学科の歴史を作りましょう。
教授 野村 卓生
専門領域:生活習慣病・働く人の健康問題
理学療法士は医療・介護現場だけでなく、産業保健や学校保健など、さまざまな領域において活躍することができます。このため、診療の補助としての理学療法にとどまらず、予防的・健康増進的な理学療法を学ぶ必要があります。様々な分野で実績を積んできた教員陣は、これからの理学療法士に必要な知識と技術を教授し、皆さんの夢を叶えるために膝をつき合わせた教育を実践していきます。
本学では医科複合大学の強みを生かし、医学的リハビリテーションにおける理学療法を主軸として高度で質の高い教育を提供し、次世代を担う理学療法士を養成します。本学理学療法学科で「なりたい理学療法士」を目指しましょう。
准教授 浅井 剛
専門領域:ロボット・国際
理学療法士は、病気の後遺症や加齢変化といった身体の問題を解決する職種としてだけでなく、さまざまな社会課題を解決する職種として期待されています。医療保健領域を中心として、その存在は社会になくてはならないものになっています。
本学理学療法学科では、医学をベースに幅広く様々な学問を学び、実社会における問題の探索と解決する能力を育みます。最先端リハビリテーションコンセプトを学び、分野にとらわれない、新しい理学療法士になれるよう、一緒に学んでいきましょう。
准教授 福元 喜啓
専門領域:運動器
理学療法士は医学的知識・技術をもって動作能力を維持・改善させるスペシャリストであり、患者さんの「歩けるようになった」「関節が楽に動かせるようになった」といった喜びを一緒に共感できる、やりがいのある職業です。近年では医療・介護分野だけでなく、健康増進分野や一般企業、研究分野などでも理学療法士の活躍が求められています。
本学理学療法学科は関西で唯一となる医科大学での理学療法士養成課程として誕生し、充実した教育設備と環境が整っています。医学部や看護学部の学生と、学部を超えた学びやクラブ活動ができるのも、医科大学ならではの魅力。本学の4年間の学びによって、様々な分野の第一線で活躍できる、人間性豊かな理学療法士を目指してほしいと思います。
准教授 前澤 仁志
専門領域:脳科学・神経生理学
皆さんの身近でもケガや病気などで身体に障害のある方に接する機会があるのではないでしょうか。理学療法士はさまざまなアプローチ法を用いて自立した日常生活が送れるように支援する医学的リハビリテーションの専門職であり、超高齢社会の日本では様々な領域での活躍が期待される重要な医療職です。
医療系複合大学として進化している関西医科大学では、医学部・看護学部との交流の機会も多く、実践的なチーム医療を学ぶことが出来ます。また、THE世界大学ランキング2022でも高評価(関西圏では京都大学、大阪大学に次ぐ3位)を得ており、最先端の研究に触れるチャンスもあります。新設されたばかりの牧野校舎で皆さんとともに関西医科大学リハビリテーション学部の歴史に新たな1ページを刻めることを楽しみにしています。
准教授 宮本 俊朗
関西医科大学理学療法学科では、様々なスペシャリストの教員陣が授業を展開しています。そんな充実した教育環境で、「世界で活躍する運動のスペシャリスト」を目指して一緒に勉強できる日を心待ちにしています。
准教授 野添 匡史
専門領域:
医療の進歩は目覚ましく、現場でもさまざまな技術を使いこなすことが求められる時代になってきています。しかし、その技術を使うのも、またその恩恵を受けるのも“人”であり、その技術を提供する際には必ず人対人のコミュニケーションが必要になります。関西医科大学では最新の医療技術を学ぶだけでなく、その技術を実践するために必要なコミュニケーションも学び、最前線の現場で活躍できる人材を育成します。
附属病院をはじめ法人内に多数の実習施設を有する優れた教育環境での学びは、皆さんの成長を後押ししてくれると思います。次世代を担う人材になるべく、ぜひ本学で共に学んでいきましょう。
助教 田頭 悟志
専門領域:スポーツ・呼吸器・循環器
理学療法士は医療従事者の中でも、患者さんに長い時間、関わることができる職種です。よって、知識や技術はもちろんのこと、しっかりと患者さんとコミュニケーションをとり信頼関係を築くことが重要です。その中で、患者さんから感謝の言葉を頂いたときは、この上ない達成感とやりがいを感じることができます。
理学療法士になるには、さまざまな困難を乗り越えていかなければなりません。関西医科大学では、教員の学生サポート体制が整っており、医科大学であることを存分に活用し、最先端のリハビリテーションを学ぶことができます。本学でともに学び、ともに成長していきましょう。
助教 脇田 正徳
専門領域:神経・地域
理学療法は、対象者の運動・認知機能の回復を最大限に引き出し、多職種と連携しながら生活・社会への復帰を支援する仕事です。この仕事の魅力の一つは、私たちが関わる方それぞれに人生があり、その多様な経験に触れることができる点だと思います。一方、「目の前の対象者に、自分に何ができるのか」について悩むことも多いです。
現代科学でも、まだ明らかになっていないことが多くあります。問題点に対して誠実に向き合い、学び続けることが大切です。本学では、問題点を科学的に捉え、解決策を導き出せるような医療人を育成します。理学療法士として社会に貢献できることを考えていきましょう。
助教 森 公彦
専門領域:神経・人工知能
私たち理学療法士は、多様な疾患を抱える方の身体活動を再び高めることを支援します。医学的な立場から活動を再建するためには、多くの身体的要素を解析し、身体機能の問題を解決しなければなりません。近年では、医学に工学的な解析手法や治療技術を取り入れて、機能の問題を評価し、理学療法へ応用されつつあります。
本学部では、3次元動作解析、床反力、表面筋電図などを用いた身体機能のデータ解析を演習します。さらに、医学部リハビリテーション医学講座、附属病院と連携して、人工知能手法の開発、歩行支援ロボットへの応用などの先端リハビリテーションの取り組みを、1年生からの実習で学ぶことができます。4年間の学びを通して、医学的知識に基づいた先進的な医療を展開できるよう共に学びましょう。
助教 福島 卓矢
専門領域:がん
医療現場はチームで構成され、医師、看護師、理学療法士など様々な職種でコミュニケーションをとりながら目標に向かって協力しています。関西医科大学リハビリテーション学部では、医学部、看護学部と連携を図りながら、チーム医療を学ぶ土壌があり、その中で理学療法士としての専門性も磨くことができます。
理学療法学科では、先端テクノロジー、運動器・スポーツリハビリテーション、小児、がん、地域・高齢者リハビリテーションなど多種多様な専門分野を学ぶことができます。皆さん、一緒に愉しく学んでいきましょう。
助教 山縣 桃子
専門領域:地域・運動器
理学療法士は、スポーツ選手から病気を持った方まで幅広い人を対象とする職種です。各個人に適切な治療を提供することで、失われた機能を取り戻したり、その方の生活の質を高めることができる、非常にやりがいのある仕事です。
一方で、1人1人に適切な治療を提供するためには、幅広い視野と専門的な知識・技術が必要です。本学部では、先端機器などを数多く導入しており、科学的な知見に基づいた知識や技術を身につけることができます。また、様々な領域で専門性を磨いた教員が皆さんの学びをサポートし、積極的に意見交換の場も設けておりますので、幅広い視野を持つことができます。皆さんと一緒に、楽しく学べることを楽しみにしています。
助教 梅原 潤
専門領域:バイオメカニクス
「ヒトの身体はどのように動いているのか?」皆さんもこんな素朴な疑問を一度は抱いたことがあるかと思います。理学療法学科では、脳機能から関節運動まで身体運動に関連する幅広い知識を習得し、それが病気や怪我によってどのように変化するのか、どのような治療をすれば元の状態に戻るのか、というリハビリテーション医学を体系的に学習することができます。
私は筋力や関節構造などヒトの身体運動に関わる力学的要素を数値化するバイオメカニクスを専門としています。臨床現場で養われる経験と工学技術を用いた定量的評価・介入を組み合わせることで、患者さんにより良い理学療法を提供することができます。
良質な教育・研究環境を兼ね備えた本学で世界をリードする理学療法士を目指しましょう。
助教 中尾 彩佳
専門領域:運動療法
皆さんが理学療法士に興味を持たれたきっかけが何であれ、本学での学びの中で、どんな理学療法士になりたいかの選択肢を大いに広げてもらいたいと思っています。私が理学療法士を目指したきっかけはスポーツに関わりたいという思いでしたが、大学での講義や病院実習を経る中でスポーツ以外にも関心を持ち、“Evidence-Based Medicine(科学的根拠に基づく医療)”を実践できる理学療法士になりたいと、大学病院やクリニック、デイケア等で働きつつ、ストレッチングやトレーニングの研究に取り組んできました。本学には最先端の教育・研究設備と、様々な臨床・研究経験を持つ教員が集まっています。充実した物的および人的環境を活かして、皆さんそれぞれの選択肢や可能性を広げるのに最適な学びの場を提供していきます。
助教 中條 雄太
専門領域:神経・装具療法
理学療法士の仕事は、個人の身体的・認知的機能の回復や社会復帰を支援するものであり、やりがいのある仕事といえます。本学部は、医学部や看護部と連携を取りながら、医療業界において、さまざまな医療職が協力して共通の目標を達成するチーム医療を学ぶことができます。また、各領域で最先端の機器を用いた研究や実践を交えた教育環境で、未来の医療をリードできる理学療法士の育成を目指しています。高度な技術や分析技術を駆使して、効果的な治療を行い、患者さんの生活の質を向上させる方法を学びます。ぜひ本学で学んで、共に成長していきましょう。
関西医科大学リハビリテーション学部教員によるミニ講義(外部サイト)
ミニ講義テーマ
●運動分析学入門~たかがスクワット、されどスクワット~【理学療法学科 教授 佐藤春彦】
●スポーツ選手の運動能力を向上させるためには?【理学療法学科 助教 田頭悟志】
●転倒を防げ! 高齢者のバランストレーニングに活路を開く【理学療法学科 助教 脇田正徳】
●私たちの体はどう動く?モジュールで動く筋肉の仕組み【理学療法学科 助教 中條雄太】
●義手を使って人生を楽しむー作業療法の魅力ー【作業療法学科 教授 福井信佳】
●感じ方が違う発達障がい児を支援するリハビリテーション【作業療法学科 准教授 松島佳苗】
●スマホが使えなくなっちゃう?ー認知機能からの分析ー【作業療法学科 助教 砂川耕作】
●若くても試行錯誤は苦手?学習能力で認知機能低下を探る【作業療法学科 助教 山下円香】