卒業生メッセージ 弘中さん
卒業生の弘中里歩さんが米国看護師試験(NCLEX-RN)に合格!
本学看護学部を卒業した弘中さんが米国看護師試験(NCLEX-RN)に合格し、アメリカの正看護師として登録されました。
米国看護師試験(NCLEX-RN :National Council Licensure EXamination-Registered Nurse)は、アメリカとカナダの看護師資格試験で、日本の看護師国家試験にあたるものです。
試験は、コンピュータ上ですべて英語で行われ、多項選択式問題を中心に最低85問、最高150問出題、回答内容によって問題数と難易度が変動し、最大5時間の時間内に合否が判定されます。アメリカ以外の受験者の合格率は50%を下回る(2025年の実績)難易度です。
日本の看護師がアメリカでの看護師資格を取得する場合はNCLEX-RNに合格する必要がありますが、受験にあたっては資格を発行する州の看護協会(Board of Nursing)に申請し許可を得なければなりません。要件は州によって異なりますが、CGFNS(Commission on Graduates of Foreign Nursing Schools:アメリカ以外で受けた看護教育と、専門資格を審査する機関)の審査、英語の必要スコアの達成、必要書類の提出など、非常に多くのステップを完了させなければなりません。
看護師として勤務しながら、どうやってNCLEX-RN合格を達成できたのでしょうか。
卒業後も自ら目標を定め、新たな挑戦を続ける弘中さんにインタビューを行いました。
この度は、NCLEX-RNに合格されたとのこと、誠におめでとうございます! 早速ですが、NCLEX-RNを受験しようと思ったきっかけは何でしたか?
学生時代から将来は海外で働きたいという思いがあり、特にアメリカやカナダの医療現場における業務の細分化や、専門性を重視した看護体制に強い関心を持っていました。
また、海外で医療を学びながら、多様な勤務形態の中で自分に合ったワークライフバランスを確立できる環境で働きたいと考えていました。
卒業後は日本の病院で看護師として勤務しましたが、将来の選択肢を広げるためにも、米国看護師試験(NCLEX-RN)を受験することを決意しました。
NCLEX-RNに向けてどのような学習や対策をしましたか?
NCLEX-RNを受験するまでにも、資格証明書・大学での修得単位や成績の証明書・英語のスコアの提出や州への受験申請など多数の手続きが必要で、書類の準備や資格試験の受験などひとつひとつ自分自身で情報を調べながら完了していきました。
試験に向けては、アメリカ国内のNCLEX-RN受験者も使用しているオンライン教材を使用しました。勤務しながらの学習だったので、休日や勤務中の休憩時間、夜勤前などの時間を活用し、継続的に取り組みました。
対策としては、とにかく多くの問題を解き、一問一問の解説を丁寧に読みながら理解を深めることを意識しました。試験本番では受験者ごとに出題数が異なるため、最大問題数を想定し、時間内に解き終える練習を重ねることが重要だと思います。
学習を始めた当初は、問題文や選択肢の理解に難しさを感じることもありましたが、毎日問題に取り組むことで医療英語に慣れ、徐々に理解力と解答スピードが向上しました。こうした継続的な学習が、合格に繋がったと考えています。
在学中も、弘中さんはご自身で英語学習に取り組み、G7での通訳ボランティア活動に対して大阪府知事から感謝状を受け、学長賞も受賞されていました。
今回の試験受験にあたり、関西医科大学での経験や学び、支援が役立ったと感じたことはありましたか?

関西医科大学には、さまざまな分野で活躍されていた教員の方が多く、在学中に実際に海外で働いた経験を持つ先生方のお話を伺う機会がありました。その経験に触れたことで、私自身も将来海外で働きたいという思いをより強く持つようになりました。また、学生時代に自ら目標を設定し、英語学習に継続して取り組み、それを達成できた経験は大きな自信につながりました。この経験があったからこそ、卒業後も新たな目標に向かって努力を続ける姿勢を身につけることができたと感じています。
さらに、今回の免許取得の過程においても、大学の先生方や事務室の方々が多方面でサポートしてくださり、その協力のおかげで無事に免許を取得することができました。大学での学びと手厚い支援は、現在の挑戦を支える大きな力となっています。
これからの目標などがあれば教えてください。
まずは、Registered Nurse(RN)として海外の医療現場でも臨床経験を積み、専門性を高めていきたいと考えています。将来的には、修士課程や博士課程を経てNurse Practitioner(NP)の資格取得も視野に入れながら、より高度な医療に関われるよう、継続して学びを深めていきたいと考えています。
後輩に向けてのメッセージをお願いします。
私自身、当初は米国看護師資格取得という目標をとても遠く感じていましたが、目標を明確にし、そこから逆算して今何をすべきか考えながら諦めずに努力を続けることで、実現することができました。
努力の過程は決して楽ではありませんが、夢を叶えた自分を思い描きながら一日一日を大切に過ごしてほしいと思います。留学経験がなく、大学入学当初は英語が全く話せなかった私でも、自分なりの方法を見つけて正しく努力を続けることで、夢に近づくことができました。
ぜひ、ワクワクするような夢や目標を持って、一緒に頑張りましょう!
Registered Nurse (RN) :
米国看護試験(NCLEX-RN)に合格して州発行の免許を取得した看護師のことで、日本での正看護師に値する。アメリカやカナダでは、業務の担当が細分化されており、RNは看護業務や診療補助に集中しやすい環境であるといわれている。そのため、より専門的な知識・技術が求められる。
Nurse Practitioner (NP) :
アメリカで認定されている予め定められた範囲内で診断や治療などを行うことができる看護の資格。大学院で看護分野の修士課程もしくは博士課程を修了する必要がある。
