在学生メッセージ(博士前期課程 臨床看護教育者コース)
看護学教育領域
山口 彩香 さん
※2023年7月取材当時の内容です。
関西医科大学大学院を選んだ理由をお聞かせください。
入職後14年を過ぎ、看護の楽しさと共に、人に伝えることや教育の困難さを感じていました。また、これまでは既存の知識や経験を頼りに教育実践を行っていましたが、自身の伝え方が学習者のニーズにあっているのかということに悩んでいました。そのような中で、今後のワークキャリアを考えた時、軸足は臨床におきながら教育者として実践的な理論を身につけ、看護の魅力を伝えられるようになりたいと思うようになったのが大学院進学を考えたきっかけです。
本学は、西日本で初めて開設された「臨床看護教育者コース」があり、私が目指す看護師像に近づく一歩になるのではないかと考え選択しました。また、魅力的な先生方がいたのも決め手で、この先生の下で学びを深めたいと考え本学に進学を決めました。
入学後はどのような研究や実習をしていますか?
看護学部生の臨床実習に同行し、教育実習を行うなどしています。臨床で働いていた時とは違う視点で実習教育や実習環境としての病院を捉えたことが、教育機関と病院が連携した継続教育の必要性と実際を学ぶ機会になりました。また、病院で勤務する看護師を対象に研修を実施する実習もあり、理論に基づいて研修を考えることは、臨床に戻った後に活かせる学びに繋がっていると感じています。
印象に残っている講義科目は何ですか。どのようなことを学びましたか。
「プライマリケア看護」です。高度実践看護師として活躍されている外部の先生の活動の実状を教えていただきました。ご講義を拝聴し、日本が抱える医療格差や看護師として、その土地に住む生活者とパートナーシップを築くこと、医療を根付かせることの必要性と困難さを学ぶ機会になりました。地域の生活者に寄り添った看護活動を学ぶことができたことは、とても興味深かったです。
関西医科大学大学院看護学研究科の魅力は何だと思いますか?
温かい先生方に支えられ、一つひとつ課題を乗り越えながら看護や社会問題について考える時間を持つことができています。研究室では、大学院生同士で議論を深める機会を持つことができ、働いていた時とは違う充実した毎日を過ごすことができています。
また、カリキュラムではコースワークや実習で壁にぶつかることもありますが、看護師の専門性を探求する時間を持つことができるのも、本学の魅力のひとつだと感じています。
大学院修了後は、どのような分野で活躍したいと考えていますか。
病院に戻り、臨床看護教育者として看護師や患者さん、学生へ看護の魅力を伝えられるよう教育や支援を行っていきたいと考えています。
最後に受験生の方に向けて、メッセージをお願いします!
大学院での生活は、院生同士で励まし合い、先生方に支えて頂きながら充実した日をおくることができています。学修を通して、自分自身と向き合い看護の可能性を探求することは、苦しいこともありますが、今後の糧になる有意義な時間になると思います。