修了生メッセージ(博士前期課程 高度実践看護師コース)
こども看護学領域
現職:関西医科大学看護学部 こども看護学領域 助教(小児看護専門看護師)
金 惠淑 さん
現在のご職業をお聞かせください。
修了後、一年間小児クリニックで勤務した後、現在は関西医科大学看護学部こども看護学領域に助教として勤務しています。
教員経験がなく着任して一年目のため、日々の業務を覚えていくのに精いっぱいの状況ですが、学生さんとの関わりによって私も刺激を受け、共に学んでいます。
関西医科大学大学院看護学研究科に進学した理由を教えてください。
臨床で勤務する中で、こどもの入院時から退院後まで、こどもがこどもらしくいられるよう、看護師間、多職種で連携し切れ目のない支援を行いたいと考えるようになりました。そこで小児看護専門看護師を取得するために、大学院進学を考え始めました。
大学院選びはとても迷いましたが、こども自身のセルフケアを考えることのできるこどもセルフケア看護理論を学べる点、発達理論だけでなくフィジカルアセスメント・臨床推論についてもしっかり学んでいける点に魅力を感じ、本学を志望しました。
実際に入学してみて、いかがでしたか?
講義やプレゼンテーション、様々な経歴をもった同級生とのディスカッションを通して、現象を捉える視点が広がりました。自分の専門領域だけでなく他領域の先生方も気さくに話しかけてくださり、質問や相談がしやすい環境が整っていることが本学の魅力だと思います。
また、高機能シミュレータなどの演習モデルが充実しており、フィジカルアセスメントを更に深めていくことができました。
関西医科大学大学院での学びや研究が、現在の業務に役立っていることなどはありますか?
着任して間もないため、大学院での学びを活かすのはこれからとなってきますが、コンサルテーション論や看護教育論、専門科目などで学んだことを活かし、演習や実習では学生さんの考えや思いを尊重しながら、多角的な視点で看護について考えることができるように関わっています。
在学中に印象に残っている講義科目はありますか?
印象に残っているのは「こども高度看護学実習Ⅰ」です。専門看護師の視点を持ち、こどもの持っているセルフケア、養育者の持っている補完する能力を見出し、伸ばしていく関わりを実践しました。その中で、組織の風土や背景を知り多職種とどのように連携しながらそのこどもの支援を調整していくかについて学ぶことができました。
また、実践した看護を言語化することが自分の課題でしたが、担当教員を始め、様々な先生のご指導のもと、言語化する力を身につけることができました。
受験生の方に向けて、一言メッセージをお願いします!
苦しい時期もありましたが、大学院での二年間は、臨床で抱いていたモヤモヤや葛藤を整理し、自分の専門領域を超えて看護観を深める貴重な時間となりました。大学院での学びは視野を広げるよい糧になると思います。
自己の課題と向き合っていきたい方、臨床でモヤモヤしている方、ぜひ大学院への進学を検討してみてください。