在学生メッセージ(博士前期課程 研究者コース)
母性看護学領域
苗村 未希さん
関西医科大学大学院を選んだ理由をお聞かせください。
一番はカリキュラムが充実していて、とても魅力的だった、という理由です。他大学院では見たことがないような科目もたくさんあり、その部分に魅力を感じて関西医科大学大学院看護学研究科を受験しました。
臨床で働いていた時も文化や価値観の違いにより、看護ケアの難しさを実感する場面が多々あったので、国際看護や看護倫理等を学び、自分の看護ケアを振り返り再構築し、グローバルな視点で看護を捉えなおすことが必要でした。そんな時に大学院で学ぶという道を知り、関西医科大学大学院看護学研究科の科目内容を見て、共生社会の実現に向けて必要とされる看護について考え直し、学ぶことができるカリキュラムだと思いました。
また本学には臨床看護教育者コース・看護学教育コース・高度実践看護師コースがありますが、同じ授業内容を受け、ディスカッションし、学び合えると聞いて、そのような学びの場の雰囲気にも魅力を感じ、受験を決意しました。
入学後はどのような研究をしていますか?
研究テーマの決定はこれからですが、産科で勤務していたこともあり「外国人母子」を対象とした研究をしたいと考え、進めているところです。勤務していた病院が外国人を積極的に受け入れている施設だったということもあり、何度も外国人を担当したこともありますが、言語の壁により説明を適切に理解することが難しかったり、文化の違いにより、病院のケア内容に戸惑ったりする場面を多く見てきました。
共生社会の実現に向けて、すべての人が平等に医療を受けられて、健康な次世代を育成していくために、何が必要なのか、私たちに何ができるのか等について研究を通して日々考えています。
印象に残っている講義科目は何ですか。どのようなことを学びましたか。
どの講義も印象に残っていますが、その中でも「看護倫理」の授業が印象的でした。内容は看護の現場で起こりうる倫理の対立について考えたり、自分の好きなテーマを選択してそれを深め、発表し、ディスカッションしたり毎回とても刺激的で楽しかったです。看護は自分の倫理に基づき判断し、実践されていますが、様々な分野からの意見がもらえて、より一層看護の視点が広がったようにも思いました。臨床で看護の葛藤が生じた場面を授業内で共有することができたことで、全員が情熱的に発表し、ディスカッションも盛り上がったという印象です。国際的に活躍されている先生もいて、海外の状況を聞くことができたのですごく視野が広がりました。
看護学部の授業を振り返ると、ひたすらに講義を受けて病態等について記憶していく印象が強かったのですが、大学院の授業ではディスカッションが多くて驚きました。授業に臨む前はディスカッションと聞くと自分の意見がきちんと言えるかどうか、と少し不安だったのですが、先生方が話しやすい雰囲気を作ってくださるのでリラックスして話し合うことができています。
関西医科大学大学院看護学研究科の魅力は何だと思いますか?
カリキュラムが凄く魅力的なおかげで、母性看護だけでなく、多方面の分野に興味を持ち勉強するようになりました。また、教員の先生方も国際支援している方や、その分野のエキスパートと呼ばれるような先生方が多い印象で、そのような先生方とのディスカッションや各分野の相談ができるという部分は他の大学院にはない魅力だと思いました。
学部の時はインプットばかりの印象でしたが、大学院のどの授業内容・展開も面白く、受動的でなく能動的で、眠たくなったことなど一回もありません。(笑)
また、授業内容以外のことで言うと、駅から近く交通の便もいいため負担が少ないこと、校内がとても綺麗で設備が充実していて勉強に集中できる環境を整えてくださっていること、また学校周辺は緑が多く自然に溢れているので、課題に疲れることがあったらすぐにマイナスイオンを浴びてリフレッシュすることが可能です。食堂のごはんもとてもおいしいと評判ですし、図書館の本も充実していてありがたいです。
大学院修了後は、どのような分野で活躍したいと考えていますか。
授業内で、地域活性化の大切さも学んだので、地域に貢献できる取り組みをしていけたらいいなと考えています。何もかも未定ですが、例えば子ども食堂や憩いの場をつくる、などできたらうれしいです。病院内だけでなく、様々な場所に課題やニーズが存在していることを知り、赤ちゃんから老人の方まで全員が元気に暮らせるような地域にできるように何かひとつずつ取り組みたいなと思っています。
大学院修了後に関しては、教えていただいたことをさらに臨床の場で深めていき、次世代の看護者に引き継げるようにしたいです。教育の分野にも興味があるので、そこに向けて日々頑張っていきたいです。
最後に受験生の方に向けて、メッセージをお願いします!
学部からそのまま大学院を目指して受験する人もたくさんいますし、逆に臨床で何十年と長く働き、教育や研究の大切さを実感し受験される方もたくさんいます。様々な背景・分野の方と同じ立場でディスカッションし学びを深められることは間違いないです。また、研究に関しても全く経験がないような人もたくさんいますので、少しでも興味があったらぜひ情熱をもって受験まで突っ走ってください。受験はプレッシャーかもしれませんが、体調だけは崩さないように頑張ってください。お待ちしております!