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在学生・保護者 2023年6月14日

生成系AIの取り扱いに関して

令和5年6月14日

学生の皆さんへ

学長 木梨達雄

 昨今、生成系人工知能(以下「生成系AI」という。)が複数発表され、特にOpen AIが開発したChatGPTが2022年11月に公開されてから、日本においても社会的に大きな注目を集めています。生成系AIは、あらゆる分野のビッグデータを学習しながら、求められた要望に対して機械的に回答を生成します。まだ技術的には進化の過渡期ではありますが、私たちの日常に革新をもたらすと期待されるテクノロジーとして益々活用が広がり、適切に使用できれば、大変有用なツールになります。

 しかし、このテクノロジーを利活用するには、様々な問題点に留意しなければなりません。まず、生成系AIの回答に含まれる情報の信頼性には問題があります。生成された文章は剽窃、盗用、著作権侵害の恐れもあります。こうした事実背景を理解し、生成系AIを使って得られた回答を鵜呑みにせず、その真偽を見極める必要があることを忘れてはなりません。

 また、生成系AIの利用時には、個人情報などを安易に入力することも避けなければいけません。それは、生成系AIに送った質問の文章は、生成系AIの学習データとして勝手に2次利用される可能性があり、原理的には、自身が送信した内容を他者の質問の回答に使われてしまう恐れが生じるからです。 大学における学びとは、自ら主体的に考え、他者との対話などを通じて自分と異なる意見を踏まえ、自身の考えを深めていくことでもあります。情報収集として生成系AIの使用を制限することはありませんが、生成系AIを使って課題やレポート等を完成させて、それを自分の成果物として示すことは禁止します。これが万が一発覚した場合には、不正行為と見做します。

 大学では、今後も生成系AIの適切な活用法について検討し発信していきます。

以上

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